初めてのオール5

 8日目と9日目は城崎温泉の「西村屋本館」で宿泊。

9日は、国の天然記念物である「玄武洞」を見学。玄武岩の由来はここからという事。

その後に、兵庫県北部の豊岡市の街歩き。知る人ぞ知る、この地区は鞄の製造数が日本一とのことで、『カバンストリート」なるものがありました。

ブランドロゴを入れる前の商品もあり、かなり割安とのこと。私は、常にACEのナイロンバックを使用していましたが、契約書類や、セミナー、マンション内覧会書類等のA4サイズが入らなくて、困っていました。

案内人が勧めた店に、ランドセル風の一目で気に入ったバッグがあったので即購入。

価格は69000円と少し高めではあったのですが、私の場合は少なくとも10年は使い続けます。

 10日目は住宅街の中にポツンとあるイタリア料理のコース料理。特に感想はありませんでした。

食後に出雲大社に参拝。ここでも特別拝観。巫女が2人で太鼓と笙を鳴らし、神主が祝詞を挙げました。

この神主の祝詞が兎に角素晴らしかった。声の質と大きさと祝詞の抑揚が抜群で、今までの人生のなかで最高のものでした。

私が代表となって玉串をささげたのですが、その立ち居振る舞いが堂に入っていたらしく、添乗員はじめ全員から褒められました。

それもそのはずです。私は店舗や自宅の地鎮祭を10数回こなしているのですから、どうやれば格好よいか分かっているのです。

宿泊先は「いにしえの宿 佳雲」。共立リゾートが経営。こちらも全ての項目でそつなくオール4点の良い。

今後、星野リゾートと共立リゾートは競合相手となるでしょう。ターゲットの顧客が同じ気がします。

 11日目は、午前8時半に出発して、「しまね海洋館アクシス」で、白イルカによるショーを見学。

昼食は、ウナギでしたが、九州の方が美味い。

食後に「国指定重要文化財菊屋家住宅」の非公開な部分を解説付きで案内してもらいました。

昔の豪商の凄さを垣間見ました。

 宿泊先は、長門湯本温泉「別邸 音信(おとずれ)」。ここの評判は以前から聞いていましたので、この旅行の中で一番の期待でした。

結果は一言でいうと「筆舌に尽くしがたい」。

私は株で利益が出たら、ワンランク上の宿泊地に泊まってきました。出張でも、リーマンショック後は激安だった「マンダリン」「コンラッド」「リッツカールトン」「アンダース」など、ほとんどすべての高級外資系ホテルを経験しました。

一休では評価点が4.3以上、JTBでは評価点が90点以上を選んで宿泊してきました。恐らく今までで100軒は下らないでしょう。いつの間にか一休のダイヤモンド会員になっています。

それらの経験を全て払拭するくらいの素晴らしい宿で、今までの経験上ダントツの一番だと思います。

店構え、各種設備、大風呂・露天風呂・室内風呂、部屋の装飾、エレベーターの装飾、アメニティ、食事、接客どれをとっても、間違いのいないオール5なのです。

和風のコース料理は、鮨懐石の「副島康広」が最高と思っていたので期待していなかったのですが、同等以上の内容で驚きました。

料理長の名前は、「武田純一」、天晴れ!!

普段は鈍感な真ダムでさえ、あんなにソフトなトイレットペーパーは生まれて初めてと気づいたくらい。

道路を挟んで反対側に星野リゾート「界 長門」があるのですが、比べようがない別格のものです。

顧客満足の究極を体験しました。顧客満足には、単に接客だけでなく設備や店内装飾等のハードが如何に大切かを知ることが出来ました。

 12日目は朝から「角島大橋」を渡り灯台を見学。我々が良く行くツーリングコース。

昼食は下関にある、和欧風創作料理「日和庵」。大正時代の建築をリノベしたもの。

唐戸市場のすぐ近くにあり、ここは一度は行ってみるべきところです。関門海峡を見渡しながら料理の質も抜群でした。

宿泊地は、由布院温泉「亀の井別荘」。接客もよく、スタッフのやる気は感じるのですが、如何せん部屋が古すぎる。料理長が変わったか不在だったかは分かりませんが、部屋食の食事がいまいち。

同行の他の人達も同意見でした。

 13日目は午前9時に出発して、阿蘇山大観峰展望所へ。バイクや車で何度も来た場所です。

バイクをチェック。ヤマハはR1の白1台のみ。一番多かったのがBMW、次にハーレー、ホンダ。

九州ナンバーはありませんでした。ヘルメットを脱いだ姿は、おじさんかお爺さんばかり。

2輪業界の明日に少し危惧を覚えました。

 昼食は熊本市内の「城見櫓」。何度か使ったことがあったので、到着するまでは期待はしませんでした。

ところが、完全に生まれ変わっていたのです。2年前に全部取り壊し新築したとのこと。

料理も美味しかったし、施設も立派、何より熊本城を身近に見ながら食事が出来て最高でした。

県外の人の接待にはもってこいの場所を知りました。

食後、熊本県伝統工芸館で天然の石を使用した可愛らしいペンダントを見つけ、真ダムが嫁達にお土産として購入。

よく気が付くなあ~~。

 宿泊先は指宿温泉「指宿白水館」。ここは何度か体験積みでしたが、砂蒸し風呂はやはり面白い。

全てにそつなく4点の良いでした。外国人が多かった。

 14日目は、午前9時に宿を出発し、知覧特攻平和会館見学。

以前に来た時よりもかなり見やすいデジタルの工夫がなされていて、またまた涙してしまいました。

日本の中高生には必須の見学場所にして欲しいものです!!

仙厳園の「姫之間」にて特別食の昼食。一般の人には使用していない場所とのこと。

島津薩摩切子の展示販売所に行くと、私が欲しがっていた黄色のロックグラス「オールドファッションタンブラー」があるではないですか?

自分へのご褒美で70歳の時に購入予定でしたが、居ても立っても居られず購入。74.800円也。

これで私の好みは全て揃いました。二輪業界の佐賀と沖縄の社長から頂いた、第14代柿右衛門窯の夫婦茶碗・夫婦湯飲み、沖縄の人間国宝金城次郎窯のコーヒーカップ。そして、水や麦茶や牛乳など冷たいものを飲む上記島津薩摩切子のタンブラー。

これらは、割れることが無ければ死ぬまで使用し続けます。

 志布志港17:55出港のサンフラワーで大阪へ。

宿泊は、このサンフラワーの洋室スイート。普通のホテルと変わらぬくらい快適でした。

 最終15日目。午前7時40分に大阪南港着。

世界遺産の「元興寺」。実質的にはこの寺から仏教が広まっていったそうです。

国宝の本堂には仏像が安置されているのではなく、「曼荼羅」が飾られていました。

 お別れパーティは、邸宅レストラン「雅俗山荘」にて昼食と共に。

この場所は、阪急の創業者であり、宝塚歌劇団の創立者でもある、私の好きな経営者の一人である「小林一三」の屋敷。松岡修造氏の曽祖父にあたります。

日本で輸入されていない特別なシャンパンが出ました。料理もとても美味しいフランス料理。

食後は、2022年度のシャンソン日本コンクールで優勝した女性が男性のピアノ伴奏付きで、3曲を目の前で披露。

何時の世も、大富豪は必要だと再認識。「私の行き方 小林一三」という単行本が受付に売られていたので購入。

 新大阪駅で解散となり、我々はのぞみで博多駅まで。

地下鉄で茶山駅まで着くと、雨が降っていたので長男が車で迎えに来てくれました。

自宅に着くと真ダムから漏れた言葉。「ああ疲れた。私はこんな長い旅行はもう行かんけんね」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

未分類

前の記事

北から南へ
未分類

次の記事

色んな人生