徐々に表面化
大阪富田林市の「金剛バス」が12月で全路線廃止を発表しました。
自治体も補助金を出すという事で協力姿勢を見せたのですが、運転手が集まらなくてどうしようもなかったという事のようです。
また、西日本新聞2023年9月21日付けの朝刊一面には、西鉄バスが運転手不足のために10月1日から、32路線で減便や廃止との記事が掲載されました。
日本一周旅行の出発集合場所が、国内線福岡空港1階の受付で、午前6時35分までに必ず来てくださいとのことでした。
いつものように、自宅近くにあるタクシー会社に予約の電話を入れました。
すると、現在は予約は受け付けていないとのこと。
ここにも運転手不足が影を落としているのです。
私の会社の創業の地である中央区鳥飼の一区画。約300mに亘りいろんな業種の店が立ち並んでいました。
創業から30年ほど経った時に残っていた業種は、我がバイク屋、散髪屋、それとタクシー会社でした。
それが、先ず散髪屋が無くなり、次に我々が閉店、最後まで残っていたタクシー会社が昨年ドラッグストアに変わりました。
恐らくここでも同様なことが起きたのでしょう。
コロナの3年間の影響が、綻びのごとく小さなものではありますが徐々に表面化していると感じます。
今後どのような業種にどのような影響が出るのか不明ですが、絶対的に変わらないのは『人手不足』。
この対策をきちんと行う企業だけが生き残れると思います。
以前から人的資本への投資を継続しているつもりの弊社グループですが、それでも今年も退職者が出ました。
理由は様々ですが、やはり経営にダメージはありますし、心的にも寂しい感覚は隠せません。
人財の奪い合いになるのは必定!!
会社に来て「楽しく・明るく・元気よく」仕事をしてもらいながら、その人が成長できるような環境整備が更に望まれます。
経営者が売上高と利益率だけを追えば済む時代では無くなりました。
人への投資を最優先に考えるべきです。そのためには、少々の短所には目をつぶり、長所を伸ばすことから始めましょう。
それにしても、地下鉄七隈線の博多駅までの延伸が完了して、茶山駅から福岡空港まで定刻で行ける有難さを感じました。