目の付け所
最近欲しい物品はあまりないと思っていました。
気に入った一つのものを徹底して長く使用し使い切る感じが好きなのです。
そうすれば、少ない品々でありながらも、気に入ったものに囲まれて楽しい生活が出来るという、自分なりの理想があります。
例えば、お礼状をしたためる万年筆は蒔絵が施されたパイロット製、腕時計は息子達が私の還暦にくれた赤・金が入ったカシオのGショックMR-G、マグカップと茶碗は、同業の社長夫妻から贈られた柿右衛門etc.
2023年9月8日(金)の日経新聞朝刊全面広告に思わず見入りました。
ガラス製造で有名なバカラの新作が掲載されていたのです。
それが何と、『達磨』なのです。価格は税込み63.800円。
タイトルがいいですね。「転ばない人より、起き上がる人へ」「バカラの起き物」。
一瞬で欲しいと思いました。私のラッキーカラーである「赤・金」。そして縁起ものである。
経営者やプロのアスリートは、意外に非科学的なことを信奉します。私などその最たるものです。
元々はフランスロレーヌ地方バカラ村で創設の会社が、日本の縁起ものである『達磨』を作るところが素晴らしい。
他にも商売繁盛の「招き猫」まであります。赤・白・黄の3体あり、長男の会社の店に置いてあります。
この目の付け所に感心します。
何故日本のガラスメーカーは同様のことをしないのでしょうか?
簡単に購入しても面白くありません。「中越パルプ」か「筑邦銀行」の株式売却で利益が出た時のみ購入しようと決めました。
この広告で思い出しました。ひとつ欲しいものがあったのです。それは、アルコール類が駄目な私が、風呂上りに冷たい水や冷たいお茶等を飲む、薩摩切子の黄色のグラスです。
普通のコップサイズが滅多にありません。
私の70歳の誕生日か、会社を退職する2026年8月8日か、どちらかに手に入れるつもりです。