東大を超える

 早稲田大学が優れた教員の獲得手段として、年俸を3000万~7500万円支給するとの策を発表しました。

とても良い事だと思いますし、今後この傾向は益々顕著になると考えます。

かなり以前から世界中で、経済の主役は「モノ」から、アイデアやノウハウといった「知」に移る、知的労働の時代に突入したと言われ続けてきました。

 実際そうなっているのですが、製造業中心で同調圧力の強い日本では、今まで優秀な人材であっても待遇面では評価されていませんでした。

結果、優秀な頭脳が海外へ流出していたのです。本当に勿体ないことです。

 2021年度文部科学省の「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬及び職員の給与の水準」によりますと、大学教授の年収は平均で約1100万円とのこと。

1位は東京大学で1193万円、京都大学は17位の1094万円、因みに九州大学は15位で1097万円だそうです。

 息子達には、社長の年収はなるだけ抑えて、先ず従業員の働く環境を整え、次に内部留保と投資を行って、より良い会社にするように指導しています。

ただこれだけでは、朝から晩まで休みなく働き、大きなリスクを取る社長としてのメリットがありません。

 そこで私なりに考えた、2輪業界における社長の年収の指標を記します。

1.年商5億円未満且つ自己資本利益率40%未満    500~600万円

2.年商5億円未満且つ自己資本利益率40%以上    600~700万円

3.年商5億円以上10億円未満且つ自己資本利益率40%未満  700~800万円

4.年商5億円以上10億円未満且つ自己資本利益率40%以上  800~900万円

5.年商10億円以上30億円未満且つ自己資本利益率40%未満 900~1200万円

6.年商10億円以上30億円未満且つ自己資本利益率40%以上 1200~1600万円

7.年商30億円以上50億円未満且つ自己資本利益率40%未満 1600~2000万円

8.年商30億円以上50億円未満且つ自己資本利益率40%以上 2000~2500万円

9.年商50億円以上100億円未満且つ自己資本利益率40%未満 2500~3500万円

10.年商50億円以上100億円未満且つ自己資本利益率40%以上 3500~4500万円

これからは人手が不足します。優秀な人材を集めるには、暫くは社長の年収が上げられないのが我々2輪業界だと感じています。

 それでも、年商が10億円を超えさえすれば、東大の教授の年収を超えるのです。

東大の教授ともなれば、東大の中でも超が付くほど頭が良い集団でしょう。

中学、高校と成績が悪い方の部類に入るバイク屋の社長が東大教授を凌駕します。

 だから私は、この公平な日本が好きでたまりません。

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