日常の中の幸福
一昨日知人が奥様と一緒に新居に来てくれました。
およそ1年ぶりに我が家で会食。午後5時~10時まで楽しい時間を過ごすことが出来ました。
この方たちの訪問の理由は、彼らの現在の会社の現況報告を兼ねていました。
結論から言うと、コロナ禍の影響が薄まるとともに業績が再び上がってきたとの吉報でした。
彼が50代で脱サラを決意した時に、少しばかり相談に乗っただけなのですが、律儀に恩義を感じてくれて恐縮しています。
だいぶお酒が入ってからのことです。
私は彼が順調に業績を伸ばしていると思っていたら、そうでもなくかなりの辛酸をなめたことを語り始めました。
貯蓄と退職金1000万円ほどがあっという間に減っていき、通帳残高が7万円になった時には眠れない日が続き体重が激減したとのこと。
それを聞いた私は、「お~~いいね、実にいい」と返答。経営者は一度は地獄の淵を覗いた方が良いというのが私の考え。「いい経験したじゃないですか。ただまだまだ」というと、「いえ、それを乗り越えて上昇気流に乗ってきた頃にコロナで・・・」。
それを聞いた私はまたまた、「いいね、いいね。その二つのことを乗り越えたから今ここにいるのでしょう」と。
脱サラする時に奥様の協力が何より重要というアドバイスをしっかりと守っておられ、経理や税務の勉強迄奥様も共にされています。
その奥様曰く、「その当時精神的にとてもきつく苦しかったけれど、友達等に会うときには努めて笑顔を保った。意地とプライドだったのでしょうね」と。
これまた素敵な奥様ですね。この気高い精神力が美貌を更に磨き上げています。
どうせ会食するなら楽しい方が良いに決まっています。
他人の成功を心から喜べるこの何気ない幸福感が嬉しくてたまりませんでした。