金持ちになりたい
息子達が高校生頃、将来どうなりたいかを聞いたことがあります。
長男は「分からない」と私の高校時代と同じような答え。
その時に次男は「お金持ちになりたい」と即答しました。
彼等が高校時代には会社の経営も軌道に乗り、さほど貧乏な環境下ではなかったと思います。
当時は、この答えに可愛げのなさを感じたものです。
しかし、今となってはこの考え方は経営者にとって一番のモチベーションかもしれないと思っています。
以前から何度も指摘していますが、敗戦後の日本は、お金を儲けることに対してかなり否定的な感覚を植え付けられています。
振り返れば、脱サラした時の上司のアドバイスは「商いは欲と道連れ」という一言でした。
本音で言えばサラリーマン時代よりもお金持ちにならなければ、脱サラする意味もない気がします。
日経ビジネス12月19日号の「賢人の警鐘」はミスミグループ会長の三枝匡氏でした。
彼の意見はスポーツも会社経営も「突出した個人」が必要というもの。
嘗ては、日本の経済がアメリカを凌駕し、スポーツは後塵を拝していた。
ところが最近では、スポーツは団体であろうが個人であろうが、日本人の突出した個人が活躍している。
経済で日本に負けていた米国が新時代を切り開いた特性を述べています。
「戦略思考」「リスク志向」「プロ志向」が共通項だと。
そしてこれが最大のポイントなのですが、『金持ちになりたい』という渇望が全ての基盤であったというものです。
正鵠を射ていると思います。