大違い
学生時代の私が3年時の経済学部1年の、テニス部I君から夕方突然連絡が入りました。
「今福岡に来ています。ちょっと寄っていいですか?」
経理の仕事でお店に行っていた魔ダムを呼び戻し、急遽3人でロイヤルホストへ行くことに。
彼はボランティアで全学部のテニス部監督をしていて、その日はトーナメントで福大のテニスコートに来ていたとのこと。
聞くと、長崎大学は2部で、そのグループは熊大、鹿児島大、九州大、西南大等。1部は福大、鹿屋体育大、熊商大、共立大等とのこと。
翌日が鹿児島大との試合で、場所が同じ福大のテニスコートという事でしたので行くことにしました。
団体戦の良い所ですね、コートの外から男女の部員たちが、ポイントごとに黄色い声援を送っていました。
金網の上部には団旗が掲げられていました。鹿児島大は「集中」、熊本大は「入魂」西南大は「ALL FOR ONE 、ONE FOR ALL」長崎大は何故か『勝者』。
先月長崎大学のコートを訪れて訓辞を垂れた時の数人も来ており、彼等から挨拶されとても親近感を覚えました。
午前10時40分頃から午後1時50分までのほぼ3時間、立ったまま炎天下の中を観戦。
あまりのテニスのうまさやスピードにとても驚き、I君に尋ねると、大抵は小学生頃から始めていて、私のように大学に入ってから始める人は皆無とのこと。
何もせずに観戦だけでも疲れ果てた私と、神経を集中させながら全力でコートを走り回る彼らを見て、「テニスの経験者」と他人に言うのを今後は止めようと思いました。
また、このテニスコートの背面にラグビーグラウンドがあり、テニスの試合の合間にラグビーの練習も見ました。
筋肉隆々たる男子が、それこそ炎天下の中猛練習をしているのです。
これまた圧倒されました。
「ラグビー経験者」と言うのも今後は止めようと思いました。
アクエリアスを飲んでいたのですが、腰も膝も違和感を覚え始めたので、I君に先に帰ると告げ帰宅。
氷入りのリンゴ酢を2杯ほど飲み干し、yogiboに倒れ込みいつの間にか寝入ってしまいました。
携帯電話の着信音で起こされました。I君が弾んだ声でダブルスもシングルスも2勝ずつして勝利しました。明日の決勝も頑張りますと。
そして最終日の日曜日、決勝で西南学院を破った熊大と当たり、ダブルス3勝、シングルス2勝で優勝し、1部に昇格が確定したとのこと。
全学部全学年で部員は30人弱だそうで、テニスボールでも寄贈しようかと思いましたが、若い学生達との話も面白そうだったので、今度長崎に行くときに、全部員に晩飯を御馳走する旨伝えたのでした。
肉体の衰えを痛感しながらも、若者たちの躍動に感動を覚えた一日でした。