ゾンビ企業

 世界で過剰債務企業が増えていると新聞の記事にありました。

特に欧米で増えているとのこと。

定義は無いようですが、営業利益と受取利息の合計より利払いの方が大きい企業。

設立当初ではそのような会社も存在しますが、ある程度の業歴があり、且つその期間が複数年にわたる企業。

 コロナ対策により、過剰な融資が行われた結果増えたそうです。

金利を上げ始めた欧米でそのような企業の倒産が急増しています。

翻って日本では、未だに低金利のままなので、世界の中では少ないとのこと。

 ただし、来春からは、このような企業に対して銀行は追加融資は行わないはずです。

日本でも急激に増える可能性があります。

 このような時に何に注意しなければならないか?

我々の場合は「取り込み詐欺」です。

 最初はきちんとお金を振り込みながら信用させ、特別の事情という事で大量の発注を行い、物だけ納品を急がせてそのままお金を払わず逃げる。

私自身は一度も経験していませんが、身近なところで3人ほど被害にあった人がいます。

 これを防ぐ方法は簡単です。全ての入金を確認しない限り物を渡さなければよいだけです。

弊社グループでも、車両や部品はお金を全額もらわなければ渡さないルールになっています。

 ところが、決められたルールを破る店長は現在でもいるのです。(別のルールの件で記述済み。)

20年ほど前でしたが、12月末にある店長が知り合いのバイクショップにバイクを売り渡しました。

幸い1月の後半に入金はあったので、一見被害はなさそうです。

 私はこの店長を猛烈に怒りました。ルール違反をしたからです。

怒られた店長は納得できない顔をしていました。そして何かあれば自分が弁償すると。

弁償など当然だと私。小さなルール違反を見過ごせば大きな損害になることは歴史が証明しています。

 税務調査が入った時に、仕入れは計上しているものの、売り上げは翌年1月にしたために、修正申告をしなければならなくなり追徴課税されました。

経営者は臆病でなければなりません。会社を守るために、従業員を守るために、各種保険に加入し、自前でルールを決めます。そこに無駄は決してないのです。

改めて店長達に社内ルールを理解させ、徹底することが必要だと思います。

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