大きな転換点
家電のパナソニックが「指定価格」を導入し始めて、家電量販店に衝撃が走っているとのこと。
簡単に言うと、在庫リスクをパナソニックが負う代わりに「価格決定権」もパナソニックが持つというもの。
一見独禁法に抵触の恐れがありますが、公正取引委員会によると、「在庫リスクをメーカー側が負う場合、販売店は単なる取次で、実質販売しているのはメーカーという認識となる」との見解で、違法ではないそうです。
確かに、二輪業界のカワサキプラザ店の販売方法も基本は同様だと思いました。
2020年から初めて白物家電での指定価格の比率は15%にのぼるとのこと。
「安さ日本一」等の宣伝は次第になくなるでしょう。
どの店でも同じ価格としたら、家電量販店も工夫が無ければ、集客に陰りが見えると思います。
我々も同じ小売業界として、彼等の動向に目が離せなくなりました。
今までの常識が非常識になってきました。
再三言っているように、安さの勝負は出来にくくなるばかりです。
日本の人口は減り続けます。その時点で薄利多売は困難なのです。
今後、特徴のあるパナソニック専門店やソニー専門店の展開は面白いかもしれません。
最終的には、我々二輪業界と同じで、アフターがしっかりできる技術者を何人抱えているかが勝負の分かれ目になると私は踏んでいます。