235と838
上記の数字は、私が2輪業界に入って体感した「豊かな生活」ができる最低ラインの数字です。
ホンダドリーム、カワサキプラザ、ヤマハYSP等の大型専門店舗なら、売上高2億円、粗利率35%以上あれば、スタッフが豊かな生活ができて、会社の内部留保もできる数字です。
一方家族を中心に地域密着の小型店舗なら、売上高8千万円、粗利率38%以上あれば、家族全員豊かな生活ができ、内部留保も積み重なるレベルなのです。
今後バイクもEV化やその他の環境の激変に襲われる可能性はありますが、先ずこの数字を目指すべきです。
内部留保が大きくなれば、環境への対応力も増していきます。
社員の豊かな生活とは何ぞや?
YSP筑紫とYSP佐賀のスタッフにこの話をするときには、「一番若い人でも、結婚ができ、持ち家が購入できる生活」と言っています。
一日の1/3をお店で過ごすのです。
どうせ過ごすのなら、楽しく・明るく・元気よく仕事をこなし、お客様に愛され、収入も増えて持ち家も考えられることを、私としては具体的な目標としているのです。
1週間ぶりにYSP筑紫へ行ってきました。
10時まで店長は雑用を済ませ、いつでもお客様に対応できる態勢はできていました。
工場をチェックすると、最初の0点から、先週の60点、そして今日は65点まで上昇。
整理整頓のコツを教示。その他に些細な気になることを指摘。
その後YSP佐賀へ出向き、先ず「何のために働いているのか」を考えさせました。
そして、より豊かになるために、この『235』が必要な話を行い、スタッフ全員がベクトルを同じにする重要性を説き、会社の成長に必要な、一番土台となる「社是・経営理念・モットー」を来週までに全員暗唱するように命じました。
工場をチェックする前に、すでに床に物が置いてあり、かつバックヤードもグチャグチャ。
「0点」だと通告。来週までにYSP筑紫の点数65点を超えるよう指示。
お客様のヘルメット置きは、きちんと案内がありましたが、ブルゾン掛けのそれが無かったので、すぐ作るようにアドバイス。
我々は、人命を預かっています。そのために、メカニックは国家資格が必要であり、工場も国家の認証が必要なのです。
言い換えれば、メカニックは「医者」、工場は「手術室」。
マイスターとして、もっと自覚と自負を持てるように、常に勉強を心掛けるべきです。