教訓
西日本新聞に、福岡市内で有名な中華料理店「平和楼」が閉店する旨の記事が掲載されていました。
私たち家族も、大濠公園店、ソラリア店等利用したこともあり、身近な存在でした。
原因はこのコロナ禍による売り上げ減が大きいとのこと。
福岡市内に5店舗を抱え、昨年の売上高約9億円がでは今では5億円に減少。
取引先への債務や従業員への退職金が払えるうちに完全閉店を決意したそうです。
非常に残念ではありますが、経営者としてみたら、素晴らしい引き際と感じました。
最後まで従業員と取引先を大切にしているからです。
創業から75年の月日は決して軽くはありません。
2代目社長の決断に至る苦労は、並大抵のものではなかったはずです。
会社経営は、存続が原理原則であることには言を俟ちません。
その為に投資も行い、内部留保も確実にして、バランスを図りながら経営していきます。
これらのことを真面目にこなしながら努力を続けても、経営が困難になる可能性はあります。
その時の引き際には、経営者の道徳観と品性が出るのです。
経営としてはベストではありませんが、ベターの決断であると思います。
ではベストの経営とは何ぞや?
それは1年~2年売上ゼロでも倒産しない、キャッシュリッチ企業になることです。
その為にも流動比率250%、自己資本比率50%以上を目指さねばなりません。
BSとCFが今後益々重要となってきます。