天然ガス
今後日本はインフレになる旨は、再三述べてきました。
理由の一番は、生活インフラに一番重要な原油や天然ガスをほぼ全量を輸入に頼っているからです。
その次の理由は、国内債務がGDPの200%以上もあり、日本円の価値が上がることはここしばらくはあり得ないという現実です。
簡単に言うと、いろんなものを輸入に頼っている日本国は、円安になるほど市場に出回る時には物価上昇を伴う必然があるのです。
よほどの人でない限り、毎月の光熱費をチェックしている人はいないでしょう。
今後はそれを実行していれば、上昇率に驚く日がそう近くない日に来ると思います。
電気を生む最低の仕組みは石炭火力発電です。ところがCO2削減の潮流で、殆どの石炭火力発電は停止。
日本では原発迄休止している場所がかなりあります。
CO2の排出量が少ない「天然ガス」に大きくシフトしていますが、この傾向は世界中で起こっています。
イギリスでは、この天然ガスの価格が、最近今年の年初に比較して3倍に跳ね上がりました。
特に東アジアでの需要増が顕著なのです。
新興国が発展し、且つCO2まで削減となると、全世界が原子力、天然ガス、最終的には太陽光、風力となっていきます。
ところが原子力は世界中で敬遠され、天然ガスもカーボンゼロではありません。
画期的な技術が開発されない限り、毎年光熱費は上昇を続けていくのは自明の理なのです。
せめて自分で使用する電力は、少しでも自分で調達を心がけないと、かなりの支出になるでしょう。
電力の自由化になっても、世界の動静を考えれば逆に高騰する可能性が大きいと思います。