これから ミクニ
入山章栄著作の「世界標準の経営理論」をやっと半ばまで読み終えました。
何せ800ページ超の分厚い本です。
今読んでいるところが、成る程と思える理論です。
簡単に言えば、「不確実性の高い環境では、直感的な意思決定の方が、論理的熟慮のそれより勝る」という理論なのです。
このブログで何度も既述しましたが、私の大きな意思決定は、全て第六感でした。
理由は簡単です。どれだけ熟慮を重ねても、リスクは常に付きまとうからです。
振り返ってみれば、成熟産業の衰退産業であった、「2輪業界」に身を置いたこと自体が、運が良かったと思います。
資金力のある大手の新規参入がほとんどないからです。
週刊ダイヤモンドに、「自動車・自動車部品存亡ランキング」なるものが4/3号に掲載されていました。
私が、西日本シティ銀行株を売却して、新たに購入している「ミクニ 7247」は、何と107社中ワースト5に入っていました。
理由は電動化の投資をほとんど行っていないからでした。
この会社は、エンジンの排気圧力を制御する電子制御排気バルブが主力なのです。
当然EVが進めば進むほど、必要のない会社になっていきます。
ところが、現在の日本でも2輪車の普通エンジンの保有台数は1000万台を超えています。
アジア全体で考えれば1億台を軽く超えることは確実です。
この車両のアフターサービスはどうなるのでしょうか?
成熟して、衰退する業種そのものです。
2輪のEV化にはまだまだ時間が掛かると思います。
残存者利益をたっぷり取れると、私の直感的な仮説です。