後悔
やっと分厚い経済書を読了しました。
400ページを超え価格も2.640円と少々高め。
何故読もうと思ったか?
大学の卒業学部が「経済学部」にも拘らず、経済学の基本を知らずに来たので、今からでも基本だけは押さえようと思ったからです。
サブタイトルの「わかりやすくて、おもしろくて、そして深い」にそそられました。
読み進めると確かに理解しやすい部分が多くありました。
赤鉛筆で何か所も線を引きながらも理解できたのは2割ぐらいでした。
マクロ経済学とミクロ経済学。
アダムスミス、ケインズ、マルクスの各経済理論。
インフレとデフレの仕組み。
ブロックチェーンの考え方。
特に第6章の「貨幣は何故増殖するのか」は興味深く読みました。
資本主義の下ではただでさえ貨幣は増殖するのに、最近の世界は意図的にマネーを増やしているのです。
行き着くところは何処なんだ?
この本を3度も読めば、普通の大学の経済学部に何となく4年通うより、はるかに「経済の基本」が理解できると思います。
基本的に資本主義は「幸福」への手段です。
ところが面白いことに、その「幸福」について著者は次のように定義付けているのです。
『人間は外面的な幸福それ自体は吸収することが出来ず、人間の心の中で「想像力」という酵素が作用する事で初めて吸収できる状態になる』
年齢的にもスポーツカーに乗れるぎりぎりと感じています。
カタログを貰い、それこそ毎日手に入れた時のことを「想像」しているのです。
この過程を通じながら、手に届くところまできて、手に入れた時に「幸福感」は頂点に達するのです。
高校、大学ともっと真剣に勉強しておけばよかった、最近後悔ばかりしています。