引き際
2016年6月時点で、弊社のような中小企業は357万社あります。
ほんの10年前くらいまでは400万社と記憶しています。
近年、廃業や倒産でこの減少数が大幅に増えています。
2025年までに70歳を超える経営者は245万人に達し、そのうちの半数以上が後継者が決まっていないそうです。
弊社の顧問弁護士が、最近M&Aの仕事が増えているという話題とも合致します。
私などは正に対象者でありますが、幸いにも、愚息達が後継者になってくれて、最初の壁は超えられました。
私は、考えるよりも行動を重視するタイプでした。
若い頃からスポーツをやってきたので、体力には相当自信があったからです。
その自信があったものが、50代から急速に衰え始めたのを実感しました。
次に記憶力の低下が頻発し、新たなことを理解する集中力もなくなっていることに気付きました。
60代にもなると判断力のスピード感の無さも痛感したのです。
中小企業は、小さいが故にトップの決断がダイレクトに結果に影響します。
そのトップ自身が衰えを感じたのです。
存立と社員の為を思うなら、トップに執着するべきでは有りません。
5Gが行き渡ると、我々が想像もつかない世界が出現する事でしょう。
今のうちにどんどん失敗を重ね、古いものに縛られない発想を実行に移すことが事業承継の成功の一つだと思います。