集めるのではなく、集まるに注目
何事かを成そうとする時に、自分一人だけではできないのは誰でも想像できるでしょう。
私が脱サラした時も、魔ダムや親の協力が無ければスタートすら出来ませんでした。
その時には、職種にはあまりこだわりもなく、自分が少しでも得意な分野で人があまりやっていないことをやろうと、バイクのタイヤ専門店から始めたのです。
上手くいく保証など何もなく、ただただ来てくれるお客様に自分のタイヤの知識を教えていました。
ニッチだったということもあり、バイク屋さんのメカニックや、バイク好きの人々が集まってくるようになりました。
そういう人達と会話を進めるうちに、バイク本体を扱ったり、中古車の需要があることを知っていき、次第に会社の形になっていったのです。
成熟した2輪業界で、これからどう変わっていくのか、どう変わらなくてはいけないのか、愚息達も日々悩んでいます。
既存業種の変化や、新業態への進出など抽象過ぎて、どのような方向に進んでいけばよいのか分からないのが普通です。
そんな時に、どういうことに注視すればよいか簡単な方法があります。
遊びでも、仕事でも、何か事を起こそうとして、いかに人を集めるのかを考えるのが今までの方法でした。
これを逆に行うのです。
他の事象に比較して、人が集まってくる、人が話題にする、このようなことを深く観察しながらビジネスにつなげるのです。
幸い弊社グループを見ますと、辞めていく人もいますが、それ以上に入社したい人がかなりいます。
成熟した衰退産業と言われても、まだまだ魅力がある証拠です。
「楽しく・明るく・元気よく」だが、会社に貢献してくれる人ほど厚遇するという信賞必罰を徹底して、変化を恐れずチャレンジを続けることです。
『ニッチはリッチ』は、中小企業の金科玉条だと思います。