傘がない
二夜にわたって、NHKの「SONGS」を見ました。
ゲストは井上陽水。
彼は私の青春そのものでした。
私が彼を知ったのは18歳の時です。
「〇〇さんの大学受験に差し支えるから、1年間会わずにいましょう」
7ヶ月間付き合いながら手も握れないほど好きでした。
律儀に母親以外の女性とは口も利かずに勉強に励み見事合格。
その知らせを受けてすぐに彼女に連絡したら、会わなくなった2か月後には他の男性と付き合っていました。
中学時代に続き二度目の女性の裏切りに会い、茫然として親友の家に行ったところ、そこでかかっていたレコードが井上陽水の「傘がない」でした。
傷口に思い切り塩を擦り込まれ、46年経った今でも鮮明に思い出します。
ある意味音楽の力は偉大だと思います。
本来ならここで男の純情など「一粒の米粒」くらいの価値しかないと気づくべきでした。
成長しませんね!
何度か「悪」になろうと努力をしても、親の教育のせいか、天性の変人のせいか、元に戻るのです。
自分に素直に生きるのが、やはり一番楽だからです。