医師と患者の関係に似ている
バイク業界の整備士は、まだまだ評価が低い気がします。
タイヤとナットの関係でみてみましょう。四輪の場合は1本のナットの締め忘れがあっても、
他の4本が規定の締め付けであれば、すぐに大事故に繋がることは少ないでしょう。
でも、二輪の場合は1本のナットしかありません。集中力がより求められます。
バイクの調子が悪くなると、ユーザーから症状を細かく聞き、いろんな観点から修理を行う。
病状を訴える患者と問診に時間をかける医師の関係によく似ています。
それも、下手すると命にかかわる点や国家資格が必要な点でも同じです。
なのに、地位も年収も大幅に違う。
日本独特のステータスの感覚が違うのでしょう。
彼らの地位をもっと上げるためにも、系統だった最新の知識の会得と
技術力の向上は不可欠です。
欧米や新興国のメカニックは一生の仕事として誇りを持っています。
ヤマハの「世界整備士コンテスト」は、二年に一回開催されます。
今年も九州代表を決める大会が先々月、日本一を決める大会が先月行われました。
YSP小倉の森崎氏は九州大会1位で、YSP友泉の武田氏は3位で日本大会に臨みました。
結果は惜しくも日本1位になれず、世界大会の出場はなりませんでした。
ちなみに、佐賀の引地氏は2003年の日本1位で世界大会に出場しました。
常に世界1位を目指して、これからも研鑽を積みたいと思います。