このままでは終われない
2026年3月16日(月)14:02 読了。
「人生の失敗学」 畑村洋太郎 著
失敗学の泰斗である彼が、85歳になって経験したり感じたことが記載されています。
年令に抗うことはできないので、それなりの年齢に対応する失敗学を学ぼうと読み始めました。
気軽に読めます。
老若男女にお薦めの1冊です。
読み進むにつれ、私が起業してから今までの考え方と行動がそのまま、失敗学における「成長」だったことに気づきました。
どんなに業績が良い時でも、いつ倒産するか分からないという恐怖に苛まれ、常に最悪を想定して経営にあたっていました。
そのこと自体が、「失敗」を回避する王道だったのです。
真ダムには「あなたの趣味は保険」と言われるほど、会社や個人の各種保険に加入していました。
お客様の大切なバイクを預かるのですから、盗難等が怖いので最初からSECOMと契約もしました。
このように、リスクにしっかりと対応しようとすればするほど、労力とお金が必要となるのです
更に、いいと思うことは、予算が許す限り直ぐに行動に移しましたが、こちらも新たな経費が発生するのです。
私の年収を上げる余力など無かったのです。
この点と「運」だけで私は生き残れたと感じています。
逆説的ですが、何もしないことそのものも「失敗」に繋がります。
何もしなければ何も得ることはなく収縮のみが待っているのです。
致命的な失敗にならない範囲で、新たな行動を起こせば起こすほど、小さな失敗を犯すこととなり、その度に知恵がつき次への成長となって具現化するのです。
加齢は自分を中心とする世界を収縮させるのは仕方ありません。
行動範囲は狭くなり、各種の興味が薄れていくのですから。
処方箋としては、身体や脳の機能低下を受け入れながらも、知識欲を保ちつつ、愚直に努力を続ければ、何らかの結果としてあらわれるということ。
私が最も納得したのが、「起こってからでは遅い」というフレーズ。
一度決断したら早めに実行すべきで、先延ばししていたらろくな結果にはなりません。
私のスピード重視の経営にドンピシャです。
このブログでも何度も記述しましたが、やって後悔するより、やらないことで後悔することの方がはるかにダメージが大きい。
「想定外」を口にして、責任の所在をあいまいにする傾向があることに警鐘を鳴らしています。
そもそも考えうる範囲を決めていたのは、その失敗の当事者である個人や組織であるからという理由です。
簡便な言葉でいうと『準備不足』となるとのこと。
最近の子供達は、リスクへの対処能力が明らかに落ちているそうです。
あまりに危ないことから遠ざけているから。
いろんな経験からリスクの扱いは上手くなるので、小さな失敗をどんどんさせるべきとの結論です。
人が成長するには、適度な不便と負荷が必要との意見には賛同します。
最後に、「周りのことなどお構いなしに自分の話を続ける行為は、典型的な老害行動の一つとされている」との文章に、かなり反省させられました。
