惑わされずに
トランプ政権の驚くような行動に世界中が翻弄されています。
午後7時からのNHKのニュースだけは、項目をチェックすることにしていて、私の興味がない場合は、直ぐにTVを消して2階の執務室に入ります。
その筆頭がこの世界情勢です。
私ではどうすることも出来ないからです。
2月末に全ての役職を退き、息子達の会社の経営コンサルタントになるに及んで、今一度経営に関する基礎を学び直すことにしました。
中小企業が生き残るための究極の目標は、やはり「戦わずして勝つこと」です。
少し業績等が良くなると、普通の経営者はついもっと業績を伸ばそうと、自然と同じステージでの戦うゾーンに入っていくものです。
業績を伸ばす、つまり成長させることは良いことです。
しかし、中身が問題なのです。
私は資金も人材も不足していたので、常に戦いから逃げてきました。
簡単にいうと、「レッドオーシャン」を避け、「ブルーオーシャン」はないかと考えながらアンテナを張り巡らしてきたのです。
何度も記述しましたが、30年以上前はどの店も新車の販売台数を競っていましたし、メーカーも高級ホテルで仕入れ台数が多い店を表彰していたものです。
この時の「ブルーオーシャン」は中古車でした。
次がどの店も中古の買い取りをしていなくて、下取りも安いことに気づき、買い取り専門店を九州で初めてオープン。これも誰もやっていなくて「ブルーオーシャン」。
当時の資金力があり人員が多い大型店は、ほとんどが併売店(色んなメーカーを取り扱う)でした。
誰もやっていない、小さな専門店を作り始めました。これもブルーオーシャン。
ピュアな店舗になるので、メーカーがどんどん支援してくれました。
このことを知ってから、取引先を絞り込み大手を味方に付けることにしました。
取引銀行・損害保険会社・SECOM・NTT等、全て1社との取引で30年以上経過しています。
恐らく10億円企業でこのような会社はないでしょう。これもブルーオーシャン。
更には、財務戦略で二輪の減価償却に気づきました。
当時のバイク業界の経営者は誰も知りませんでした。
私は、ごく信頼している店主にだけ教えたものです。
ここからレンタルバイクはもっと効率がよいと、九州で初めてレンタルバイクを始めました。
これもまた「ブルーオーシャン」。
九州のバイク業界で国が認める最高位の指定工場を最も早く取得しました。
これも「ブルーオーシャン」です。
私の戦略は全て「戦わずして勝つ」ことなのです。
上記のことは現在、全てのバイクメーカーが実施しています。
となると、現在の二輪業界には「ブルーオーシャン」はない気がします。
ところがどっこい。いつの時代も必ず何らかの形であるから面白いのです。
私が今40代だったら、どのメーカーもやっている同じこの競争を抜け出すことを先ず考えます。
このように考えると、何だか難しそうです。
簡単に考えるべきです。
『競争を避けて好きなことをする』
自分たちの強みを知ると言い換えても良いかもしれません。
夢中になってそのことを継続していれば、いつの間にか誰も追いつけないほどになっているものです。
細分化(ニッチ)を忘れてはなりません。
同じ労力をかけるなら、苦手を克服するよりも、強みを伸ばしてダントツになれば、競争は生まれません。
数年ぶりに、知人から電話がありました。
私が年賀状に「全ての役職を退く」と記載していたため、そんな馬鹿なとの確認でした。
私が「一人法人」で株式と不動産の投資を行う旨話したら、「やっぱりそうだよね、何もせずにはおれないはずだから」と。
彼は30年ほど前に内装業の小さな会社を経営していました。
私が「バイク情報センターリスト」という買い取り専門店を開業した時の内装業者です。
小さな内装業社はクライアントへの忖度等で余り利益が出ません。
福岡市内の大洪水で地下において女性が死亡したことをきっかけに、彼は思いきって「止水板」製造販売(当時は誰もやっていません)に切り替えるのです。
今では特許を10以上取得して、大勢の社員を抱えています。
聞くところによると、公共施設等も含めて3年分の受注を抱えているとのこと。
日経ビジネスの最新号に、これからは地味企業に光が当たるとの特集が組まれていました。
外国資本や大手ファンドが動き出したそうです。
私がこの10年間やって来て資産を増やしてきた方法です。
誰への忖度もなく、全ての時間と資金と頭脳を投入できる、私が最も好きで得意な「株式と不動産投資」です。
私の中ではすでに、「戦い」にはなっていなくて、『出過ぎた杭』になっている自信があります。
