面白くなってきた
新聞記事に、今年の11月における、東京23区の賃貸マンション平均募集家賃が掲載されていました。
ファミリー向け(50㎡超70㎡以下)で、2015年の調査以降初めて月額25万円を超えたそうです。
高騰の主な理由は二つ。
一つは、マンション価格の高騰により、購入を諦めた層が賃貸市場に流れている。
もう一つが、単身者向け市場に比べて、ファミリー層向け物件が市場に少ない。
私は、上記二つの情報は2、3年前に取引のある大手建設会社や大手不動産仲介会社から得ていました。
特に福岡市内は全国的に見てもその傾向がかなり強いということでした。
その情報を基に、投資用のワンルームマンションビル2棟を相次いで売却したのです。
そして、思い切ってファミリータイプのマンションを実験的に購入しました。
それが現在のこの事務所なのです。
80㎡強の東南の角部屋で、正面の視界が遠方まで開けている、地下鉄駅徒歩1分の好条件。
真ダムとの散歩の途中で工事中のこの物件に出会ったのですが、即断即決し銀行に確認すると融資してくれることに。
自分なりの家相を当てはめると現在の部屋が最高。
すぐに販売会社に行くと、このタイプの部屋は完売とのこと。
これは想定済み。高額物件でありキャンセルが出ると予想して、その時にすぐ知らせるようにと、優先順位が一番になるように「現金」で一括購入する旨を伝えました。
10日もしないうちにこの部屋がキャンセルで買えることとなったのです。
「現金」と言っておいたので『住宅ローン特約』が付きません。購入しなかった場合は販売価格の20%が違約金として取られます。
銀行と真ダムにお願いして借金し、私の持ち株の一部を売却して購入。
「運・縁・タイミング・しつこさ」の成功例の典型でした。
月額25万円なら借り手がいるだろうとの予想をしていますが、あまりに楽に私個人にお金が入ると「野心」が薄れます。
敢えて、月額10万円の賃料で私の「一人法人」に事務所用に貸しています。
福岡市内にファミリー向けマンションが少ないのには訳があります。
10年前くらいまでは福岡市民は、平均的所得があれば、たいていの場所のマンションや一戸建てが購入できたからです。
これが激変するのは、地下鉄七隈線の延伸、天神ビッグバン、博多コネクテッド等の影響と思われます。
更に熊本にTSMCが出来たのも大きい気がします。
この30年ほど福岡市内の不動産を注視してきましたが、大体2~3年遅れで東京の地価に準じています。
このマンションも人気急上昇中です。
大手不動産会社から、売却依頼のDMがかなり来ています。
これから10年ほどは、いずれ金の卵を産むと思われるニワトリを手放すことは考えていません。
面白い時代になりました。
