勿体ない

　12月15日（月）～16日（火）に、輸入部門の高松店へ行ってきました。

真ダムの経理と私のお店点検が主な理由です。

私の大好きなRC300hで往復1074.6キロの旅。

不思議と疲れません。

　午前7時半頃自宅を出発。

SAで1回休憩をして、今回は途中で寄り道をしました。

場所は、岡山市北区にある「吉備津神社」。

この神社は大吉備津彦命（桃太郎伝説の英雄）を奉っており、彼が退治した鬼を『龍』として捉えています。

かなりのパワースポットとして有名で、昨年は「龍」年にあたり、私は2024年3月10日にお参りをしていました。

祈願の内容はいつもと同じく「社員全員・家族全員の無事無事故、それに加えて勝負株だったシンニッタン株の上昇」

　既述している通り、今年の3月にシンニッタン株がTOBになりかなりの利益を得ました。

そのお礼参りを兼ねたのです。

今回は「一年間の感謝、社員全員・家族全員の無事無事故、加えてA株・S株の上昇」を祈願しました。

昨年のお賽銭は500円でしたが、今回は1000円札1枚としました。

昨年と同様、「夢叶守」のお札も買いました。

　高松店に着いたのが午後2時過ぎ。経理はすぐに仕事に取り掛かり、2時間連続でこなしていました。

私は店内と工場、トイレを検分し、読書をするつもりでしたが、疲れていたのでしょう椅子で眠ってしまいました。

午後4時半過ぎに店を出て、今回で3回目となる宿舎「湯山荘　阿讃琴南」へ。

ここは、高松市内から車で40分くらいの山中にあります。

ホテルニューアワジグループ（売上高約200億円）が経営している旅館です。

　接客、食事、大浴場温泉等どれをとっても上級で、コストパフォーマンスに優れています。

別棟で犬同伴もオッケイ且つドッグランのスペースまでありますし、小さなお子様連れでもよいように4人以上の部屋も完備。

近くの小高い丘へのトレッキング用品も貸し出しています。

　今回はノーマルタイヤでしたので心配しながら行きました。

スタッフに聞くと、例年は12月に入るなりスタッドレスタイヤに履き替えるとのこと。ラッキーでした。

暇だろうとの予想を覆し、駐車場はほぼ満車。

夜に大浴場に入り、朝には部屋の大きな露天風呂で英気を養いました。

いろんな方にお薦めの宿です。

　チェックアウト後にすぐに店へ出かけました。

真ダムは午前10時半～午後4時半まで、昼食もとらずにぶっ通しで経理。

私は、読みかけの「明恵上人」白洲正子　著を読了。

これらの古い本は引用が漢文調であったりして意味がよく理解できません。

ただ興味が湧いたのは、平安末期から鎌倉初期にかけて、法然、親鸞、明恵上人、一遍等の偉大な宗教哲学者が排出されていることです。

恐らく末法思想の影響でしょう。

私の理解も2割程度で、面白い著作ではありません。

　読後暫くゆっくりと過ごしていると、店内の雰囲気が穏やか過ぎて、何だか緊張感に欠けていました。

そこでパソコンとにらめっこしている店長へ一言。

「君は、どのような感覚でこの店の経営を行っている？」

質問が大き過ぎたのか無言でした。

そこで話を転換しました。

「この店は素晴らしい立地にあるし、立派な店構え。すぐそばにはアウディ、VW、LIBERALA、スバル、ホンダ等のディーラー街。」

「ということは、売上高が3～5億円あっても不思議ではない。その意識はあるの？」

「この店を君が新築で作ろうとしたら恐らく3億円前後となる。それを君に全面的に任せているという自覚はある？」

「私は今回でこのような細かなことをいうのは最後だが、経営コンサルとして息子には意見は言う」

「あまりに不甲斐ない結果しか出せないなら、この店を売り払えと進言するよ」

「うちのグループは私がバイクのことを何も知らなかったので、如何に従業員が辞めないようにするか、常に従業員ファーストでやって来た。別の会社がこの店の経営に乗り出したら、あまりの厳しさに驚くと思うよ」

　黙って聞いていたので、最後の一言を言いました。

「勿体ないと思わないかね？この店を任された店舗の一つと考えないで、自分で経営している会社で且つ自分を社長と思え」

「そして、大きな利益を出したときには、堂々と年収の交渉を社長とするくらいになれ。別段君の年収が社長の年収を超えても構わない」

　延べ8時間強の経理をこなした真ダムと帰宅したのは、午後11時40分くらいでした。

帰宅した後に私はゆっくりと入浴しましたが、真ダムは引き続き経理の仕事をこなし、就寝したのは午前2時過ぎ。

更に午前9時から11時まで仕事をして「やった！終わった」と言って、ソファーに眠り落ちました。

私も、一日も無駄にしたくないと思えるのは、彼女の行動に影響されているのかもしれません。