久し振りの

 高校に入学してから、親が喜ぶ「いい子」は止めようと、不良に憧れました。

不良になるにはまず喧嘩に強くなければなりません。

ラグビー部に入部し、帰宅後は空手道場に通う日々。

自分を律する精神力がないので1年超でどちらもやめます。

 残った不良になる要素は、ジャズ喫茶に行くことくらい。

それでも当時は気になった女性がジャズが好きということで、スウィングジャーナルなど買いもしました。

大学生と社会人になって子供ができるまでは、かなりの数のジャズ喫茶に通ったものです。

暗い部屋の片隅で、うなだれながら一人でコーヒーを飲みジャズを聴いていると、妙に大人の不良になった感覚がありました。

 福岡市にブルーノートができた時には、直ぐに通ったものですが、それ以来ジャズには無縁でした。

真ダムが知人から頼まれて、ジャズのディナーショーの券を2枚購入していました。

2025年11月24日(月)16:30開演。

ピアニストの岩崎大輔の「JAPAN JAZZ」。

場所は、ホテルオークラ福岡4Fの平安の間。

 ホテルオークラなので、用心のために私はオンワードのファミリーセールで買ったジャケットを着用。

真ダムは、交際50年の間に私が買ってあげたイヤリング、指輪、時計、ネックレスをつけて会場に到着。

驚きました。皆さんドレスアップしていて、和服の女性も数十人います。

広くて明るい会場におよそ200人以上の聴衆。

 西本裕治総料理長監修のフランス料理の略式コースでした。

あ酒は飲み放題で、私はノンアルコールのシャンパンを何度もお替りしました。

曲目は全て日本の楽曲をアレンジしたものでした。

 尺八、ベース、ドラムとのセッションは、初めての経験で素晴らしいものがありました。

特に、「長崎は今日も雨だった」と「黒田節」のアレンジは最高でした。

コースを食するおよそ1時間は演奏はせずに、延べで1.5時間ほどの演奏時間でした。

 アンコールもあり、会場は盛り上がったのですが、私にはなぜか感動がありませんでした。

その日のジャズは、ハイレベルな階層の人々の明るい健全なジャズだったのです。

私のような一度でも底辺を味わった人物には不似合いでした。

暗くて古びた狭いコーヒーの香りのする店内で、ソファーに深くもたれながら強烈に「一人」を意識させる、この原点が私のジャズ感であります。

 閑話休題。

ホテルオークラのロビーの接客は、微に入り細に入り最高でした。

先日宿泊した長崎のヒルトンホテルよりも格段に素晴らしい。

支配人が替わったのか、それとも社員教育を見直したのかどちらかだと思いました。

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