要注意
三菱商事が、洋上風力発電事業からの撤退を2025年8月27日に発表しました。
脱炭素の錦の御旗のもとに、国が総力を挙げて取り組んだ一環でした。
4年前に国の公募事業第一弾が始まったのですが、その時に格安の入札で全ての工区を三菱商事が落札し話題となったものです。
人件費と工事費の上昇で断念ということのようです。
違約金を数百億円支払い、且つレピュテーション悪化も覚悟のうえでの決断でした。
2025年9月26日には、JR九州が「博多駅空中都市プロジェクト」の中止を発表しました。
こちらも工費の上昇で採算が合わないとの判断のようです。
すでに60億円を投じてきましたが、これが無駄となりました。
これらに先立ち、東京都の中野サンプラザ再開発が工事代急騰のあおりを受けて、現在でもストップしたままです。
今まで増加傾向にあった輸入二輪の新車販売台数にも、ちょっとした異変が見られます。
2025年1~8月累計で250CC超の新車販売台数が、前年比91.8%となっています。
因みに同時期の国内メーカーは、250CC以上で前年比92.9%。
大きな問題を起こしたハーレーが前年比67.9、倒産危機に見舞われているKTMが49.3と大幅な悪化です。
円安の長期化で、販売価格の上昇に消費者が付いてこれなくなったのかもしれません。
福岡市内のオフィスビルの空室率が上昇し始めました。
大名ガーデンシティビル、ワンフクオカビル等も上層階は空室のままです。
一坪当たり3万円以上の価格帯です。
今後も大型ビルが続々竣工します。
どうも庶民価格とのずれを感じざるを得ません。
不穏な空気が漂い始めました。
経営者は今後、リーマンショック級の景気悪化を覚悟すべきと考えています。
日経平均の最高値更新にばかり目を奪われていると、一気に倒産危機に早変わりすることがあり得ます。
二輪経営者の心構えは簡単です。
思い切って、既存客重視に振りきること。
それが、既存客に分かるように具体的な形で表すこと。
新車の販売台数を追う時代は終わりました。
売れたらラッキーくらいがちょうどよい。
整備の入庫率と整備力のスピード化を共に一気に上げる工夫をした者だけが生き残れます。
生き残りさえすれば、どのメーカーでも黙っていても売れ出します。
新規客との値引き交渉に時間をかけるくらいなら、さっさと切り上げて整備を進め、お客様に一時も早く車両を引き渡すべきです。
