亀に速く走れと言っても
昨日は珍しく午前中に事務所へ行きました。
普段行くときには午後1時過ぎがほとんどなので、立体駐車場で待つことは滅多にありません。
その日は、午前9時半ころ駐車場前に到着しました。
すると幼子を抱えた若い母親が車の出庫を持っていました。
頭を下げながら車に乗り込み、白いレクサスのNXが出てきました。
あの若さで、このマンションを購入しレクサスに乗るとは、全56世帯のうち約20世帯が医師であるとの情報も、まんざら嘘ではないようです。
また頭を下げながら出庫するとは、きちんとした教育を受けているとも感じました。
郵便ポストをチェックしてチラシを取り出し8階へ。
水道栓に関する積水ハウスグループの業者が午前10時に来ることになっているのです。
水道の蛇口が、手をかざすだけで水が出たり止まったりする最新式が付けられています。
水道栓の下の方に、水量を調節するレバーがついているのですが、どのように動かしても水量の調節ができません。
前日にこのマンションの管理会社である、積水ハウスGMパートナーズに連絡すると、すぐに対応してくれ、翌日のこの日となりました。
この管理会社には別件でも何回か電話しました。
すべての対応が心地よく、迅速なのです。
少々高いお金を支払っても、サービスの満足度を選ぶ気持ちになります。
我々業界でもすぐに真似できる、顧客満足の基礎のような気がします。
45歳の笑顔がいい感じの男性が一人できました。
水栓のメーカーではないので、取扱説明書があれば見せてくださいということでした。
実際、彼が手をかざしても、水量の調節ができません。
すると彼が、この水栓は最新式なので、下の方の青い光が付くと自動で「エコモード」になり、水量が一定になる仕組みですと説明してくれました。
かわって少し上部のオレンジ色の光が付くと、簡単に水量は調節できました。
あまりに申し訳なく、とりあえず弁明しました。
取扱説明書の小さな文字を読む気にならないことと、意味がよく理解できなくなったこと。
すると彼は、笑顔で私も少し老眼になって、いろんな説明書が読みづらくなり理解できます。
高齢者宅に行くと、皆さんほとんど同じようなことを言われますと。
修了後、費用とサインの件を問うと、「別に何もいりません」との返事。
いずれ数棟のファミリータイプの賃貸アパートを、実験で建ててみたいと考えています。
ダイワハウス、旭化成、積水ハウスと新築アパートの見学会にも何度も足を運びました。
今までの対応を考えると、積水ハウスのシャーメゾンが一歩抜け出した感があります。
彼が帰った後、ショルダーバックから読みかけの本を取り出し、一人っきりの部屋で集中して読了しました。
「95%の宇宙」 野村泰紀 著
サブタイトルの「解明されていない謎を読み解く宇宙入門」の『入門』という言葉に魅せられて購入しました。
僅か300ページ弱の新書なのですが、全くといっていいほど理解できませんでした。
高校2年生の時に物理で0点を取り、進級が危ぶまれたことを思い出しました。
先ず感じたことは、世の中には途方もなく頭がいい人物がいるということ。
数学と物理学が不得意だった私は、自分の努力不足だと長い間思っていました。
しかし、今回はっきりと分かりました。
私には、数学と物理学を理解できる頭脳はないということが。
「亀に速く走れ」といっても、土台無理な話なのです。
ひょっとしたら、哲学も宗教も同類なのかもしれません。
入門編となっていますが、「素粒子」「量子力学」「時間」「量子重力」「4次元 縦・横・高さの3次元に時間という1次元を加える」「ニュートン力学」「電磁気学」「特殊相対性理論」「一般相対性理論」「ダークマター」「ダークエネルギー」「時空」「光子」「宇宙膨張」「ビックバン」「宇宙マイクロ波背景放射」「ハドロン」「クォーク」etc.の言葉の数々。
岐阜県神岡鉱山の地下1000メートルに設置された、東京大学宇宙線研究所が運用する、世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」のページについては、少し知っていたので興味深く読みました。
タイトルのように、この宇宙の95%は解明されていません。
物理学の謎には解決に実験や観測が必要なものも多く、それには莫大な資金を必要とするそうです。
やはり私は、株式投資と不動産投資で莫大な利益を得たのちに、これらの資金提供者側になろうと思いました。
