正念場

 昨日、7月の月次決算の分析会を、税理士と我々4人家族で行いました。

長男の国内部門の会社は全体で少しの赤字、次男の輸入部門の会社のそれは少しの黒字。

自己資本比率は前者が49.6で後者が29.8。

 キャッシュフロー的には全然違った様相となります。

営業キャッシュフローは国内部門は黒字で、輸入部門は赤字。

特に輸入部門の財務キャッシュフローが大幅なプラスになっていました。

 国内部門と輸入部門のそれぞれの会社は、売上高もほぼ同じくらいで、粗利率も近似値です。

しかし、現預金残高となると、大きな差がありました。

国内部門は7月は全体で赤字でしたが、現預金残高はそれなりにありました。

一方、輸入部門は黒字にも拘らず、現預金残高が急減しているのです。

 輸入部門の在庫が、圧倒的に多くて、資金繰りを圧迫している状況が一目でわかります。

理由は、M&Aを行った店舗が、かなりの数の車両を予約していて、それを輸入元が次男に教えていなかった事に尽きます。

その予約車両が次々に入荷してきたのです。

とても残念でなりません。

 担当者が知っていても教えなかったのか、それともそこまで気が回らなかったのか?

今となっては闇の中ですが、初めてのM&Aでとても勉強になりました。

次男の授業料と思えば安いものです。

 息子達には、今回のことを他山の石にして、どのような環境下でも不誠実だけはするなと厳命しました。

次男も相当な苦労をしているようで、私も真ダムも全面協力することとしました。

経営力の本気度というか、胆力と覚悟が試されています。

 ここで、私の好きな言葉の一つを紹介しましょう。

「人生は振り子のようなものだ。振り子は一方に振れると、必ずその反動で反対方向に振れる。困難の後には勝利が待っている」

私は、3度このことを体験しましたので、この言葉には確信があります。

ここで、「何くそ負けてたまるか!いつか見返してやる」が生きてくるのです。

 取り敢えず、誰が何と言おうが『健全な縮小均衡』に向けて、少しずつでも実行を重ねることです。

更に、社員に向けては、在庫過多の状況等をしっかりと説明し、資金繰りへの協力を頼むことです。

100億円企業を目指すと次男は公言しているのですから、これくらいの困難はあって当然なのです。

 ビジョンは大きければ大きいほど社員の協力が不可欠です。

その時に必要な覚悟を、セコム創業者の飯田亮氏が述べています。

「毎日何十回と言い続けないと、ビジョンは浸透しない。経営者は大変だよ。書いたもので浸透させようとか、そんな無精なことでは絶対無理。目と目を合わせて言うしかない。俺は、これまで百万回しゃべってきた。誇張じゃない。本当に百万回だ」

 輸入部門の在庫も9月から少しずつ正常化に向かう予定とのこと。

今年もまだ4か月もあります。

私の経験則では、3か月あれば何とかなります。

社員全員で、笑って良い年を迎えたいものです。

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