さあ耐えられるか

 先日、自宅に取引銀行の支店長が来られました。

特に用はなかったということでした。

我々のグループ会社と、私と真ダムの借金総額は軽く億万長者です。

やはり、夜逃げしていないか心配なのかもしれません。

 彼との懇談の中で私が質問しました。

9月18日(木)の日銀金融政策決定会合で政策金利を上げるかどうか?

彼は、上げないと思うとのことでした。

今まで2回上げていて、現場では借入利率の改定をお願いする時にかなりの苦労があるそうです。

三度目となると相当の厳しさが予想されるとの私的意見でした。

 私は、「0.25」でいいから絶対に上げるべきとの考えを示しました。

直前の9月16日(火)に米国のFOMCがあり、日銀としては運が良い日時となっています。

この時にトランプ大統領の圧力に屈してFOMCが利下げすれば、日銀の利上げはかなり難しくなります。

それでも上げるべきなのです。

経営者感覚では先延ばししたら、どんどん窮地に立たされるからです。

細かいことを言えば、CPI(消費者物価指数)が直近で上昇率が3.3%を超えているし、今後も各種物品の値上げが予想されています。

更に、新日銀法の第2条が一般にも知れるようになってきました。

「日本銀行は、通貨及び金融の調節を行うに当たっては、『物価の安定を図ることを通じて』国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする」

 マスコミ等は、少し利上げしただけで、倒産が増えるの、住宅ローン返済が大変になる等騒ぎ立てます。

直近の世界の先進諸国の政策金利を知っているのでしょうか?

日本0.5、米国4.25~4.50、ユーロ2.15、英国4.00、オーストラリア3.60・・・

つまり、日本は「0.25」上げてもいまだに「0.75」と最も安い金利にしかならないのです。

ここまで上昇すると、我々への金利も2%前後までにはなるかもしれません。

 我がグループも、なるだけ利益を出しながら、少しでも良いので違約金が発生しない変動金利の借り入れを返済すべきでしょう。

返済期間はそのままで、毎月の返済額を少なくし、キャッシュフローに余裕を持たせるべきです。

経営者は、金利上昇への対応を、今後は常に考えなければなりません。

 FOMCが金利を下げて且つ日銀が金利をあげたらどうなるでしょうか?

一旦為替は1$140円を割るかもしれません。

すると慌てて、株価の急落はあり得ます。

 しかし、考えてみれば、日銀は正しいことをしているに過ぎません。

間もなくすれば金余りの世界が日本を見直し、悪材料出尽くしで株価の上昇が始まると仮説を立てています。

円高になれば世間的にも、輸入物価の上昇もゆるやかになり、消費者物価も2%前後に落ち着くことでしょう。

 最低賃金が全国で1時間当たり1000円を超えます。

徐々にでしょうが、実質賃金も上昇を始めるでしょう。

さて、そのような急激な環境がすぐそこに来る可能性があります。

経営者の優劣がはっきりします。

面白い9月になりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

未分類

前の記事

不思議な縁
未分類

次の記事

正念場