枝葉末節に振り回されるな
参議院選挙が終了し、事前予想通り国民民主党と参政党が大幅に躍進しました。
その理由が、現在の日本経済や日本国民が大変な思いをしているため、それを是正するためが共通項のようです。
これまで何度も記述しましたが、違法移民が多く存在するわけでもなく、日本国民が貧乏なわけでもありません。
先進諸国の中でも最も格差が小さく、最も働く時間が少なく、国民全体への社会保険も充実しており、失業率も低く、賃金も上昇傾向にあります。
個人の金融資産は、2025年3月末で2195兆円もあるのです。
そのうちの51%が「現・預金」というのですから、世界から見れば正しく『ジパング(黄金の国)』でしょう。
新NISAも批判が喧伝されていますが、2024年は17.4兆円、今年は20兆円を超える予想の買い付け額なのです。
ガソリン代や電気ガス代を援助するのにかかる費用はせいぜい1~2兆円。
ほとんどの国民は、そんなことは関係なしに投資にお金を回しているのが現実です。
ゆとりがある証拠なのです。
個人の口座数は、2025年3月末で2647万口座に上ります。
約5人に1人の割合です。
最近福岡地方TV番組で、大きな家を紹介するリレー形式のものがあっていました。
私はソフトバンクホークスの対戦結果だけ見ようと思っていたのですが、面白そうだったのでつい見入ってしまいました。
シャネルやエルメスのバッグや飾りがある部屋と、ペット用の庭などがある家が先ず紹介されていました。
次にバトンが渡った家は、田舎の200坪くらいに敷地に親と自分達の家の2棟が建っているものでした。
お金持ちの実態に迫ろうとの企画でしょうが、世界が見たらお笑いにもならないでしょう。
いいとこ、建物で1~2億円程度です。
アメリカ西海岸のシリコンバレーで働く人々の中には、1億円を超える年収の人々がごろごろいます。
どうせなら、10~20億円くらいの物件を探し出し見せればよいのです
そして、場所や顔を出さずに、そこに至った経緯をインタビューすれば面白いのに。
日本人の卑屈さが出ていた感があります。
本当に中途半端な番組でした。
世界各国と違い日本だけは、大富豪を尊敬する風潮がありません。
今以上に幸福になるには何が必要かとの設問をすれば、大抵の日本人も「健康」の次に「お金」をあげるはずだと思います。
私の感覚では、お金を追い求めすぎる人以上にお金を卑下する人は、永遠にお金には縁が無くなる気がします。
日本国の良さをしっかりと認識し、地道に投資を続ければ、ほとんどの日本国民が豊かな生活が送れると、私は確信しています。
何故、アジアの超富裕層が日本の土地を買い、そこに住もうとするのでしょうか?
安心、安全で魅力的な国だからだと思います。
堂々と彼等からも固定資産税や社会保険料等を徴収して、税収を増やせば良いだけです。
楽に手に入る情報に振り回される人々が、豊かになるはずはありません。
