ありふれた日常ではあるが

 先日、弊社グループの定休日に、次男が幼稚園に娘を送る途中で我が家に立ち寄りました。

コーヒーを飲みながら、「参議院選挙、どの党の誰に入れてよいかわからん」と言いました。

私は驚きながらも、次男も成長したなと感じたのです。

若い人たちは、「どうせ選挙などしても何も変わらない」と、血と汗と涙で勝ち取られた一般庶民の選挙権を行使しない人が多い。

 私は、先ずは自分の生活が確立するまでは、自分の家族に都合がよい政党に入れるべきと思っています。

次に、生活が確立されたら、少し世間のことを考慮して、自分8割:世間2割の位で、やはり自分の家族中心でよいと思います。

兎に角、先ずは選挙に行くべきなのです。

 息子には、「恐らく自民党は大敗し連立を組むことになる。しかし、これは決して悪いことではない。2大政党制のアメリカや韓国を見ればわかるが、国民の断絶が凄まじい。だからこそ、多党制は日本人に合っている」と。

「各野党が税収が伸びている分を国民に返せと言っているが、おかしな話だ。一部を国民に還元するのは理解できるが、大半は借金返済に充てるべきことは、中学生でも理解できる。況や消費税の廃止など、世界が認めるわけもないことがハーバード大学等出身者の政治家が分からないのかと暗澹たる気持ちになる」とも付け加えました。

 長男も次男もほとんど政治に関心を示さなかったのが、変わりつつあります。

いろんな意見を大っぴらに堂々と述べることができる日本はやはり素晴らしい。

 次男と孫娘を見送った後で、真ダムをリハビリのために病院へ連れて行きました。

駐車場で彼女を降ろし、私は車の窓を全開にして本を読もうとしました。

「熱中症になったらどうすっとね!わたしゃ知らんけんね」と彼女の凄い剣幕。

確かに少しばかりのガソリン代の倹約と排ガスの倹約を、私の死と比較したら割に合いません。

エンジンをつけてクーラーをかけながら本を読むことにしました。

 今回は30分少しでリハビリを終えて彼女が戻ってきました。

順調にいっているようで何よりです。支払金額は750円。

彼女が殊勝にも「いつも迷惑をかけてすみません」と。

私がこの瞬間に頭に浮かんだことがあります。

 話に脈絡がないのですが「年金を65歳から受け取ってよかった、今でも働いていてよかった」というものです。

先ず二人ともに65歳からフルで年金を受け取り、生活にゆとりが生まれ、社会保険料をきちんと支払い続けていることで、気軽に病院へ行けるのです。

「うん、大丈夫、大丈夫、その代わり俺の介護はお願いします」と精神的にも肉体的にも負担感がないのです。

 私の同期が悪性リンパ腫で71歳で他界したことは記述しました。

彼の年収から推測するに65歳から年金を受け取れば月額19万円、繰り下げして70歳から受け取れば27万円。

いくら高額になっても何の意味も成しません。

 日本人男性の平均健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活ができる期間)は72.57歳、平均寿命は81.05歳ということを真剣に理解している人がどれほどいるのか?

年金を65歳からもらい続ける人と70歳からもらい始める人が、総受取額が同じになる年齢がほぼ81歳なのです。

元気なうちに美味しいものを食べて、いろんな地に旅行にも行きましょう。

年を重ねるたびに、欲も体力も落ちていくのですから。

 

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