これで存続できる甘さ
含み損を抱える筑邦銀行に関しては再三述べてきました。
銀行再編を謳った経済誌を読み、単独では生き残れないと感じた筑邦銀行株を購入したのが、2016年2月8日。
当時248円で2000株購入。現在の価格に直すと2480円で200株を買ったことになります。
それから毎年下落を続けて現在は1300円前後。
損切りしない私の信念で、難平買いを繰り返し、現在の購入平均単価は1735円。
株主権利行使時には、毎年取締役全員に「×」を付けますが、全然変化がありません。
2025年7月12日号の週刊ダイヤモンドのタイトルが「銀行実力番付 2025」。
国内の金利上昇で銀行、特に地銀はかなりの恩恵を受けます。
ところが、経営が駄目な銀行はその恩恵に浴することが出来ないのです。
総合ランキングを見ました。全行103行中です。
筑邦銀行は全国ワースト2位で、記事にも掲載されるレベル。
次に本業利益率では、ワースト3位。
運用総合利回りは少し上昇し、ワースト22位。
預金増減率はワースト16位。
株価が割安な「金持ち地銀」ランキングでやっと上位(?)から56位でした。
地域別(九州)総合ランキングでは、ベスト1位が福岡銀行、ワースト1位が筑邦銀行と長崎銀行。
大抵の人は、これらの情報も知らずに銀行と取引をしています。
確かに1000万円までの預金は国が保証してくれる(預金保険制度)ので、問題ない人が大半でしょう。
一般的な上場企業であれば、この様な実績が続けば、経営者は退陣の圧力を受けます。
上場企業の経営者は「株式価値の最大化」、言い換えれば時価総額の増大化が一番重要であり、これにコミットメントする必要があります。
日本の株式市場の甘さを感じずにはおれません。
残念ながら、私は駄目経営陣の株式を二銘柄も持っています。
一つはこの「筑邦銀行」、今一つは不祥事続きの「日本郵政」。
ドライで経営感覚に優れた経営者に変われば、大化けするに違いないと想像しながら、それぞれが年間1株に付き50円の配当金を支給し続けていることに、一縷の望みをかけています。
「筑邦銀行」から株主優待としてきた「500円クオカード」を使い、セブンイレブンで孫にお菓子を買ってあげました。
数か月後に来る5000円相当の「ハムソーセージ」も楽しみではあります。
お菓子は孫達が喜び、ハムソーセージは真ダムが喜びます。
それでも、私自身は大いに不満なのです。
