形に表す
私は、創業して1年を過ぎ、正社員が一人入社してから、真剣に経営や税務に関する勉強を始めました。
特に経営に関する書物は読みまくりましたし、自分が師匠と思える人々には質問を浴びせていました。
そして何よりも基礎が大切との結論に至ったのです。
経営に関する基礎とはなんぞや!?
それは、社是を決めることでした。
各種の体験をし、そこからの考察のうえ決定しました。
創業から3年を経て1990年2月20日に法人化したときの社是が『信頼と感謝』でした。
海のものとも山のものともわからない私の店で修理してくれたり、商品を購入してくれたりする人々がいたのです。
その人々に「感謝」するのは当然のこととして、修理が下手な私は、出来ないことは出来ないと正直に答えることにしていました。
それから小さな噓をつかないことが「信頼」に繋がることも学んだのです。
年を重ねてきて、次第に分かってきたことがあります。
「信頼」を数十年積み重ねると『大きな信用』となること。
それに、「感謝」は形に表さないと相手に伝わらないということです。
例えば、私の株式投資の2番弟子であるK氏は、2016年の熊本地震の時に10万円をもって私の自宅に駆けつけてくれました。
私が当時から熊本市内で2店舗を経営しているのを知っていたのです。
私の「感謝」の方法は、年に2~3回旬な果物を2016年から昨年まで送り続けたことです。
彼から辞退の返事があったので今年から止めました。
3月23日(日)に記述した「不思議な縁」は結局上手くいきませんでした。
100年超の老舗企業の息子さんが「自信がない」ということらしく、私の後輩を通じて連絡がありました。
その後何の音沙汰もありません。
私は断りの電話を女性の方の母親にして詫びました。
あまりに偶然が重なって、私の独りよがりで走りすぎたと反省しています。
すると、女性の母親から高級なお菓子が届けられ、女性の両親からミシュランの一つ星の店で懐石料理を真ダムと一緒にご馳走になりました。
確かに、件の女性は超が付くハイレベルな大学卒業であり、この女性と父親の職業もハイスペックであります。
しかし、すべてを剝ぎ取ればしょせん「男」と「女」に過ぎません。
結果を残していない私にこれほど感謝してくれた彼女の両親のためにも、常に娘さんのことを気に掛けていたいと考えています。
あまりに対応が違う二家族で、とても勉強になりました。