新たな体験
2025年4月2日(水)~5日(土)まで、四国に行ってきました。
目的は、M&Aを行った高松店の視察とその店のスタッフへのお願いと指導、それに合わせて、真ダムの祖先の墓参りを兼ねたものです。
方位学の「盛運」をとって朝早くから3家族10人全員で出かけました。
愛媛県松山市から香川県高松市を目指す道程です。
先ず、九州横断道を通り、大分県佐賀関からフェリーで松山に入り一泊。
翌日朝から香川県の真ダムのルーツである粟島へ船で行きました。
それこそ離島の寒村そのものでしたが、恐らく親戚であろう3家族の分まで花を買い、全員でお参り。
これで、我が一家の私のルーツと真ダムのルーツにそれぞれお墓参りすることができ、家父長としての役目の一つは終了。
翌日、朝から高松店を訪れ、真ダムと次男の嫁が6時間以上をかけて経理をチェックし、次男がスタッフに日々のルーティンを教えていました。
4人の男性スタッフでしたが、かなりレベルは高いという印象でした。
4人中2人が国家資格の2級を持ち、加えて店長は1級を持っていて頼もしい限りでした。
4人体制の内3人が国家資格を持つという、私が思う今後の二輪業界の理想とする基盤がありました。
私は店の前に座り、前面道路の車の流れと車種やメーカーを定点観測しながら、たまに店内に入り来客へ対応の仕方や電話応答のスタッフの動きを観察しました。
この1級を持つ店長はとても感じが良いものの、店長職について悩んでいるようでした。
仕事が一息ついたのでしょう、私に質問がありますと、私が座っている椅子の前にひざまづくのです。
私は、「そがんこつ、せんでよかよ、同じ仲間なのだから」というと、「普段からこうしているので、こちらの方がしゃべりやすい」と。
質問の内容はどのような経営者や店長にもあるものでした。
部下が自分の指示に従ってくれない場合が多く悩んでいると。
結論を先に言うと、『経営者や店長は誰でも同じ悩みを持つから、深く考えるな』
1.先ずスタッフ全員が何のために仕事をしているのか?これを徹底して統一すること。
会社のためとかでなくて良い。自分自身が成長しながら少しでも多く給料をもらい生活を豊かにするため。
2.この目的を達成するためには、一人では限界がある。スタッフ全員の協力をお願いしたい。
この1.と2.の思いを全員が腹落ちしてくれたら、後は店長は率先垂範で背中で見せるしかない。
最低でも10回は同じことを言うつもりで行動すれば、自然に伝わる。
後、付け加えたのは、リーダーが暗いと絶対に上手くいかない。
TAG(楽しく・明るく・元気よく)とNHK(ニコニコ・ハキハキ・キビキビ)を忘れないこと。
お客様には、(笑顔・小走り・大きな声)で対応すること。
他に気づくことはありませんかというので、店内のトイレ、床、等細かい点を指摘しました。
観葉植物がない点を指摘すると、全て枯らしてしまったとのこと。
私は、全てがそこに通じると指摘。
200万円前後のバイクを購入する富裕層は、他の物品を購入する時にもそれなりの豪華な店舗で一流の接客を受けている。
床は傷ついても仕方ないと思うようなバイク屋感覚の時点で失格。
富裕層は小さなことまで拘る。
自店がレクサスやエルメスのつもりになれと発破をかけました。
赤字が続いていたこの店を黒字化するためには、いろんな改善点がありそうでした。
それでも、立地の良さとスタッフのレベルの高さという大きな二つの要素に、かなり手応えを感じました。
真ダムが「私、高松まで来るの?」と悲痛な質問をするので、「俺が運転手務めるから頼むよ」と手を合わせました。