GOLD APPLE
銀行の担当者が、高級な紙で作られているとすぐにわかる紙袋を3つ提げて我が家に来ました。
中身を確認すると、二つが同じ立方体の包装で、もう一つが長方形のものでした。
立方体のほうの箱を開けました。ガラスで作られた高さが10㎝ほどの林檎でした。
中身がすごい。無数のちぎられた金箔が水のような液体の中にちりばめられているのです。
茎の部分は、宝石をあしらったような赤色を含む、色とりどりのガラスと思われるものが埋め込まれています。
5㎝四方の紙に書いてあった文面。
「An Apple that brings good luck and happiness 幸運を呼ぶ林檎」
私のラッキーカラーである「赤・金」があるだけで超嬉しくなりました。
同じものが真ダムの分もあります。
結婚記念日を意識してとのこと。
長方形のほうには、5千円の商品券と、銀行の窓口に行っても待たずに済むカードが入っていました。
真ダムが「お父さんって凄いのね!?」と一言。少し報われた感がありました。
30年以上一つの銀行、一つの支店で個人から法人までの通帳を使用しています。
この30年以上に及ぶ累計借入金は相当なものです。
それを一度も不義理をすることなく返済したのです。
ここら辺が評価されたのでしょう。
ここでも、資産が無くても時間を味方につけ、少しずつでも信用を積み重ねていけば、30年も経てば誰でも評価されるということがわかりました。
真ダムはその林檎を自宅の神棚の下に、私は事務所のデスクの上に置きました。
見ているだけで、いいことが起きそうな予感がするのが不思議でなりません。