ビジネスのヒント
先日、真ダム名義のアパート売却が完了しました。
僅かではありますが、インカムゲインとキャピタルゲインを得ることが出来て、不動産投資の成功例となりました。
成功した要因は、立派な物件を持ってきてくれた不動産会社のW君、我々を信用してお金を低利で貸してくれた銀行、きちんとした管理を行って物件の評価向上に尽くしてくれた管理会社のH君のお陰でした。
感謝の気持ちは形で表すというのが私のスタンス。
真ダム名義の定期預金を少々増やし、真ダム名義の新NISAの積立金額を少々増額しました。
お礼にサランラップを貰い彼女は大喜び。
加えて、W君、H君、取引銀行の支店長と担当者を招待して宴を催しました。
我々二人を含む6人でいつものステーキの「うまかもん亭」へくり出しました。
午後7時からの会食で店に到着すると、我々を除く14席全部が埋まっているではありませんか。
つまり20席が、ウィークデイにも拘わらず満席なのです。
決して安い店ではないのに・・・
事前に大きめの鮑も予約していたので、招待客全員が人生で初めてというほどの大きさでインパクトがありました。
店主との38年間に亘る付き合いが、このような場面では生きてきます。
この店は、店名を出しても構いません。
政治家、芸術家、芸能人、プロスポーツ選手等が頻繁に訪れ、すでに有名になっているからです。
店主にインバウンドはどうかと尋ねました。
驚いたことに誰も来ないということでした。
インバウンドは大抵ラーメン等の安い店に並んで、うちのような高価格帯には来ないと。
香港や台湾から来られる常連さんはいるそうで、彼等が持ち込むワインは1本100万円~300万円もするということでした。
テレビ出演は断り、食レポの記事も断り続けているとのこと。
一切宣伝広告はしていないそうです。
40年に亘り愛され続けた店なので、既存客を優先してそのお客の紹介者だけを受け入れていると。
3代に亘り利用するお客様がいて、それらを大切にすることの方が自分の性にあっている。
私と同じ年の彼は、私の創業より2年前にお店をオープンさせています。
本当に『縁』とは不思議なもので、いい出会いと感謝しています。
私が古稀の祝いに次男坊がくれたヨットパーカーを見せると、是非自分も欲しいと言ったので、私がプレゼントすることにしました。
最近では、息子達も接待に使用していて、親子2代でお世話になっています。
ひょっとしたら、私のこれらの行きつけの店よりも、美味しくて雰囲気が良い店もあるかもしれません。
しかし私は自分が気に入ったら、先方が来ないで欲しいというまでは継続して通い続ける主義なのです。
このことは年賀状でも同様です。
最も経営が難しいと言われる飲食業でも、彼のように成功例はあるのです。
我々の業界も、今まで以上に既存客を大切にしなければならないと感じた夜でした。
翌日午前中に、銀行の担当者と支店長からお礼の電話がありました。
昼過ぎにはW君からお礼の電話がありました。
残念ながらH君からは無く、中小企業の悲しさか、それらのことを教える上司がいないのでしょう。
私は息子達と各店長には、それらのことを厳しく指導しています。
社員全員のマナーがきちんと行われれば、自ずと会社の信用度も増していくものです。