不合理、非合理
広辞苑によると、不合理は「道理に合わない事。矛盾していること。筋の通らない事。」
非合理は「哲学用語で、知性ではとらえられないこと。論理の法則に当てはまらないもの、情緒的なもの、超理性的なもの、反理性的なものなどにいう。」
今進もうとしているウクライナの和平案は、正しくこれらの言葉が当てはまるような気がします。
幼子が成長するにつれて、世の中に「不合理・非合理」なことが増えることを知ります。
それらに順応しながら社会生活を送らなければなりません。
それは、純粋な人ほど辛く耐え難いことに思えるでしょう。
私も思春期の頃は、それらを敏感に感じて躁鬱病になったこともありました。
しかし、他人のことよりもまずは自分のことと割り切ってからは、かなり楽に人生を送れるようになりました。
不合理と非合理は必ずあると思いながら生きていくすべを見つけ、自分がそれに振り回されないように防衛する方法を考えるのです。
今回のウクライナの和平等も、対岸の火事ではありません。
武力や経済力で劣る国は、大国の前に蹂躙されることがはっきり表れた好例でしょう。
祖国を守るために亡くなった数十万人の思いはどうなるのでしょうか!?
日本では、防衛費を増額するというだけで、直ぐに反対意見が出てきます。
戦争はしないことに越したことはありませんが、どこかの国が侵攻することはあり得ることなのです。
高校までの教育無償化や給食費無償化の議論が喧しいですが、その前に防衛費増額の論議を進めるべきだと思います。
アメリカが自分のために得だと思わなくなった時点で、日本を見捨てるのは自明の理なのです。
相変わらず、平和ボケの日本人が多いことに大いに危惧します。
