反省
2025年1月27日(月)17時09分読了。
「FACT FULNESS」ハンス・ロスリング著
日本で100万部売れたそうで、サブタイトルに魅了されました。
「希望を持って生き抜くために身につけたい 世界の教養」
がさつで変人な私は、どうもこの「教養」という単語に弱い。
書店巡りをしているときに、この「教養」なる文字が目に飛び込んでくるとつい手にとってしまうのです。
暇で時間をもてあそんでいる人には格好の書物です。
約400ページもの分厚い本を読んだからといって、経営や日ごろの生活に約立つことはありません。
私は息子達や真ダムから、何でも決めつけがひどいと言われることがあります。
確かにその傾向が強いのは自認しています。
物事を単純化するのが手っ取り早く、すぐに行動に移せる利点だけを考えているのでしょう。
自分の考え方に近い少ない情報のみで判断をしている傾向があります。
この本は、その弊害を強く指摘していて、かなり反省させられました。
わかりやすく言えば、思い込みが強すぎると問題が生じるというものです。
しっかりとしたデータをもとに、情報を集め熟考すべきとあります。
なるほどと思った事例があります。
現在の世界で教育に必要なものは?
教科書をたくさん与えることでも、教師を増やすことでもない。学びに一番大きく影響するのは、電気だ。電気があれば日が暮れた後に宿題ができる。
次に、アメリカ人一人当たりの医療費は、他の先進資本主義国の倍以上だ。他の国が3600ドル程度なのに対して、アメリカは9400ドルも使っている。それなのにアメリカ人の平均寿命は約73歳。アメリカ人一人当たりの医療費は世界一高いが、アメリカよりも平均寿命の長い国は39ヵ国もある。
急激な経済発展と社会的進歩を遂げた国のほとんどは、民主主義ではない。
世界を4つに分類して人口を比較しています。
ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、アメリカ大陸、アジア・オセアニア大陸。
各大陸の人口はそれぞれ、10億人、10億人、10億人、そしてアジア・オセアニアだけが40億人というのです。
地理的にも経済的にも倫理的にも日本に優位性があると感じました。
確かに、これからの日本は希望が持てる気がしました。
