やればできる

 いろんな業種の方から、経営相談を受けます。

2輪業界のことであれば、細かなことまでアドバイスできますが、他の業種だと基本となる普遍的なことしかお話しすることができません。

私が古いせいか、成長産業の先端的な業種の方の相談は皆無です。

どちらかというと、成熟した衰退産業の場合が多い。

 この衰退産業を甦らせることはできるのでしょうか?

私はできると常に言っています。

理由は簡単です。衰退産業に大手企業の参入はないし、その中で新たなチャレンジを実行するような気の利いた経営者はほとんどいないからです。

つまり、環境的にはどんどんブルーオーシャンになっていくのです。

 では、経営者に求められるものは何でしょう。

これまた簡単です。「突き抜けた熱意と行動力」

何度も記述しているように、競合店の経営者の何倍も働きさえすればよいだけです。

 ただ衰退産業ではPDCAサイクルはあまり通用しません。

それよりもSTPDを心がけることです。

SはSEE(見る)、TはTHINK、PはPLAN、DはDOです。

計画を立てる前に、業界や競合店をよく観察し、分析したうえで、競合店がやっていないことを実行すればよいのです。

 このような企業改革を成功させるためには、全社員の主体性が必須となります。

この点になると、人がすぐ辞める、現状維持の社員ばかり等大体において愚痴が出てきます。

 さあ、経営者はどうする!?

先ず情熱をもって、今の会社を将来どうしたいのか具体的に社員に説明する。

繰り返し社員に考えを伝え、一人でも多くの仲間を作る。

この伝道を行いながら、現場・現物・現実の「三現主義」を自分に課し、社員に本気度の背中を見せる。

 変わらなければ倒産してしまうという危機意識をもって猛烈に働けば、ほとんど上手くいきます。

利益が上がってくれば、同調して一緒に改革してくれた社員に還元すればよいのです。

誰が見ても経営者が必死に働いている状態でも、何も変わらない社員は放っておけばよいだけです。

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