忘れるな

 今まで、経営者に関する心構え等を記述してきました。

色んな要素があり、業界によっても、会社の大小によっても、それぞれ対応の違いはあるでしょう。

しかし、日本国内の全事業所の97%、全従業員の70%を占める、中小企業の経営者に関しては、譲れない基本があると思っています。

 先ず、先頭に立ち猛烈に働くこと。

次に苦境に遭遇した時に「何くそ負けてたまるか」の反骨精神を持てるかということ。

この二つのことが出来れば、倒産も廃業もしなくて済むと思います。

 2代目、3代目で駄目になる会社が多いのは、今までの基盤があるが故に、普通のサラリーマン感覚で、暫くは経営が出来てしまうからです。

いくら口酸っぱく伝えていても、人間は易きに流れます。

そうなると、経営危機に直面した時にどうしてよいか分からなくなり、業績悪化に拍車がかかるのです。

 このように記述すると難しそうな感覚になるかもしれません。

簡単なことです。経営者や店長は、他のスタッフより一番早く出社して一番遅く帰社することです。

休日も返上して仕事をすることです。

ここで大切なことは、休日の仕事とは『作業』ではないということです。

仕事という拡張性のあるものを一つでも実行することなのです。

 情熱大陸というTV番組を偶然観ました。

千葉西総合病院の心臓内科医である三角和雄医師への密着ドキュメント番組でした。

日本国内で心臓カテーテル手術の症例が最も多い病院で、名医として全国に名が知れ渡っています。

番組の中で彼が一番悩んでいたのが「働き方改革」。

人の生死が絡んでいる状態が日常なのに、それを無視して休むわけにはいかないというのです。

 当然、他のドクターにも施術をさせ育成を図っているのですが、緊急事態では常に彼がサポートに回ります。

彼には24時間休みなしで連絡が取れるようになっているのです。

 彼の年齢は68歳。

30代~50代の経営者や店長が猛烈に働けない訳はないのです。

このような話をすると、長男から「昭和の時代」と揶揄されます。

 競合相手の経営者や店長が、思いきり休日を取ってくれたり、彼等が率先して時短してくれたら、これほど有難いことはありません。

朝から晩まで休日返上で2年間も働けば、相当な差になること間違いありません。

 この三角医師が核心を述べていました。

『量に勝る質は無い』

息子達よ、もっと我武者羅に働け!!

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