スカッと爽やか
2025年1月18日(土)午後9時19分読了。
「地獄の底で見たものは」 桂望実 著
続けざまに短編小説を読みました。
かなり軽めの内容と文体でアッという間に読了できます。
どちらかというとコミック本に近い感じです。
しかし、アラフィフ女性や草食系男性には是非読んで欲しいと思いました。
特に、何事かで悩んでいたり、腹が立っていたり、人に裏切られたり、どうにも行き詰っていたら、読んだ後で心が軽くなるはずです。
「現実は小説より奇なり」とはよく言われることですが、年を重ねるごとにそのような体験をします。
そういう状態に置かれた場合、単純な私などは直ぐに落ち込み「何故自分だけが・・・」という回路に陥るのです。
しかし、世の中には、想像を絶するほどの苦難にあっている人々がいることを忘れてはなりません。
この小説の人物設定も、なかなか普通の生き方をした人々はいないことになっています。
それでも、空想の苦労でしかないし、最終的には勧善懲悪のように正義が勝つことになっています。
現実的には、それほど上手くいくはずはないと思いながらも、何故かスカッと爽やかな読了感があるのです。
何でもありの小説の良いところでしょうが、気分転換には最良なものである気がします。
タイパもコスパも兼ね備えた医療品です。
