警鐘
日産自動車がホンダに助けを求め、そのグループに三菱自動車も加入する可能性が最近明らかになりました。
この記事を見て、日本の家電業界のことを思い出しました。
今や純粋な白物家電の日本メーカーはパナソニックしかありません。
もともと日本のメーカーは同種類のものが多い体質にありました。
それでも、日本人特有の細かな改良、改善で暫くは世界でも通用していたのです。
しかし、産業構造が一変しゲームチェンジが起こると、それらの企業は一気に衰退します。
ある業種で生き残るのは、日本国内でも1~2社にほとんどなっていくと予想します。
大企業の次には、中小企業で同様のことが起こると私は思っています。
このスピードが私の想像をはるかに超えて速くなっている気がします。
理由は、ゲームチェンジだけでなく、労働力不足、賃金上昇、金利上昇、信用度の厳格化が一気に起こっているからです。
大手スパーではすでに統廃合が進んでいるし、コンビニ店舗も同様です。
小売り業も製造業も大が小を飲む時代に突入したのです。
さらに顕著なのが、金融業界が会社や個人の囲い込みに本腰を入れ始めたことです。
私がいろいろ相談を受けている店主は大抵、銀行との取引を重視していません。
先ず、まともなメインバンクを持っていない、且つその銀行との接触回数が少ない。
中小企業にとって一番必要なことは、資金であり情報です。
その大元が銀行なのです。
我々二輪業界は、現金・個人主義で売り掛け金がほとんど発生しません。
且つ1店舗で全て完結するシンプルなビジネスモデルがゆえに、銀行をお財布代わりにしか思っていないのです。
私はバイクの性能などほとんど知りません。
どのようにしたら、銀行がお金を貸してくれるか、情報を与えてくれるか、社員が長く働き続けてくれるか、取引先に信用してもらえるかを考え続けただけなのです。
これで地域一番の会社になれば、異業種もやってくれないかと、色んな取引先から要望される時代になってくると確信しています。