裾野の広がり

 昨日は、書道教室でした。

私の席は、現在練習中の条幅(床の間にかける掛け軸程度の大きなもの)の練習のため、最後尾の広い場所です。

そこで悪戦苦闘していると、先生が来て「配当金っていいね!」と私に小声でいうのです。

私も「中長期で持てばよいですよ」と答えました。

 教室がシ~ンとした状態で生徒さんが練習しています。

我々二人の会話が漏れ聞こえたのでしょう。

ある60代と思われる男性が、先生に「先生、株式投資をしているのですか?」と突然質問。

先生も、私に教わって現在進行形で、とても楽しいと返事。

少し面倒を予想したので、私も「いやいや口座開設方法を教えただけですよ」と。

すると彼が、私に投資歴は何年ですかと問うので、仕方なしに41年と答えると、皆が「わ~~すごい」。

次の質問が来る前に、さっさと筆を紙に走らせたので一旦そこで質問会は終了。

 教室を後にしてビルの外に出ると、先ほどの男性が私を待っていて、「私は投資の初心者なのでどうしたら良いですか」と質問。

いつもと同じ回答をしました。

1.日経マネーとダイヤモンド・ザイを購入して熟読

2.0円になっても生活に支障をきたさない100万円で始めればよい

3.絶対に信用取引はしない

4.自分の知っている身近な銘柄から始める

5.購入時期は何時でも構わないが、1/3ずつ間隔をずらして購入する

6.自分の投資スタイルを確立する

 するとその男性は、10年くらいの投資歴があり、現在日本企業の中でもトップクラスの大きな企業の株を持っていると告白。

その銘柄を聞いて私は「王道で良いと思います」と返事。

売ったり買ったりして、全然残高が増えないというので、貴君の投資スタイルはローリスク・ローリターン、大きく儲けようと思えばハイリスクハイリターンになると応えました。

サラリーマンだったので思いきったことが出来ないと悩んでいました。

 私が現在含み損を抱えていること、一番苦しかったときはITバブル崩壊のときだったことも伝えました。

その時に信用取引をしていて残高8000万円が3週間で700万円まで激減し、もう少しで自己破産するところだったことまで話しました。

「投資には必ずリスクが伴う。そのリスクを自分のなかでどう考え消化するかだけ」と私が確信していることも述べました。

 因みに先生はハイリスクハイリターン派で、投資スタイルが私に似ていることも話しました。

新NISAの積み立てなど面白くもないと彼女は言っていました。

女性が35歳で自分の教室を開き、今まで多くの生徒を抱えながら経営を続けている猛者です。

 株式投資を始めた理由が奮っていました。

旦那も娘もどうでもよい。一人で猫と一緒に自由に暮らすためにお金を貯めるというのです。

 結局30分ほど男性に足止めされ、1時間に1本のバスに乗り遅れました。

仕方なく別の番号のバスに乗り、六本松で下車して、そこから自宅まで徒歩で帰宅。

歩数を調べると7000歩を超えていて、その日の運動は終了。

 株式投資が身近になり、確実に裾野が広がっていることを実感した一日でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

未分類

前の記事

変わらぬもの
未分類

次の記事

お酒への支出