人脈

 先日、月に2回程度実施している腰と股関節への注射と、スポーツリハビリへ行ってきました。

この病院は何時も大混雑なので、駐車するのに苦労します。

ほぼ1年ほど通い、都合よいパターンを見つけました。

 病院は午後1時半から2時半まで休憩に入ります。但し窓口は開いています。

そこで午後2時前に病院へ着くと大体駐車できます。

名前を記入しておくと、これまた大体午後2時40分頃には注射してもらえます。

その後20分程、ホットパッドで腰と股関節の周りを温め、午後3時半から40分間リハビリとなるのです。

 この1時間強ほどの空き時間何をするかというと、本を持ち込むのです。

日本人特有の静かな待合室です。横になりたい、PCを見たい、音楽を聴きたい等の誘惑はありません。

椅子に座り集中して読書できます。

 今回持ち込んだのは「養老先生、がんになる 養老孟子・中川恵一 共著」

病院で途中まで読み進み、2024年11月27日(水)午前0時16分に読了。

感想としては、病気はいい医者にかからないと駄目だと。

そのために必要なのは、『人脈』と感じました。

税込1540円を出して普通の人が読むほどの本ではありません。

なんせ、お二人共に東京大学医学部卒という上流国民。

養老先生のために俊才が揃ってチームを組み治療に当たるのです。

彼等に診てもらえる国民は数%しかいないでしょうから。

 ただ、肺がんと大腸がんに関する知識は多少増えました。

また、以前記述した標準治療に関しても理解が深まりました。

面白いと思ったのが、「ヒトは多少不潔なものに触れていないと、免疫が鍛えられない。アトピー性皮膚炎、リウマチなどの病気が都会に住む人が多いことが分かっている」とのこと。

コーヒーはがんを防ぐ効果があるということ。

(化学療法+放射線)を同時併用することによって多くの癌には効果が高くなるが、身体に与えるダメージが大きく副作用が強く出るとのこと。

高齢者にとって転倒が万病のもとであること。

がんのリスクで一番大きいのが「たばこ」であること。

 最後に養老先生が感じたことが全てだと思いました。

「がんの診断を受けて、初めて自分の死を具体的に考えた。言葉の上での生死と実際の生死の違い、ズレ、すなわち懸隔(かけ離れていること)である」

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