笑顔で働いているか?

 企業経営の簡単な道しるべ。

(自分や社員が食べていける会社)→(良い会社)→(強い会社)→(なくなっては困る会社)

この37年間を振り返ると、上記の過程の(良い会社)までにしてきた自負はあります。

息子達は、一番難しいと思われる「強い会社・なくなっては困る会社」にしなくてはなりません。

 では、どうやってそれらを見分けるのか?

誰もが思いつくのは、財務3諸表の数字です。

二輪業界では、売上高2億円、粗利率40%、自己資本比率50%以上、社員4人の割合が、強い会社の指標と思っています。

社員を一人増やすごとに売上高を年間5000万円増やせば同じことです。

しかも、この数字を休日は年間100日以上、労働時間は一日8時間未満でこなすことが必須です。

ここから逆算していろんな施策を実行していけば、自ずと強い会社になれます。

 ここまできたら次にすることは簡単です。

貸借対照表の「現・預金」が平均月商の2倍以上になっているのかを常にチェックする事。

そして見落としがちな割にとても重要なのが、「社員が笑顔で働いているか」を常に観察する事。

 (強い会社)にするには、先ずは社員が自主性を以って、楽しく仕事をこなしてくれることが重要です。

店主は、そのための環境整備に投資を怠らない事です。

そして、常に社員に会社のあるべき姿を語り続けること。

 (強い会社)になったと思ったら次の(なくては困る会社)を目指します。

こちらの見分け方は更に簡単です。

従業員だけでなくお客様も笑顔満載のお店か。

商品に拘わらず、スタッフとその人が行うサービスに感謝してくれるお客様の数が増えているか。

 福岡労働局が立ち入り調査を行った2023年度の結果を11月13日に発表しました。

1132の事業所に調査に入り、その内940事業所で、長時間労働等の労働基準関連法違反があったそうです。

違反の数は過去最高で今後も増加傾向にあるとのこと。

残業代未払や健康診断未実施なども多く見受けられたとのこと。

 これらの会社は未だに(自分や社員が食べていける会社)ということになります。

会社の継続には利益を出し続けることが必須です。

過去には、そのためにはいろんなことが許される時代もありました。

しかし現在では、従業員の笑顔無しでは会社の継続は無理です。

改めて、店主は足元を見つめ直しましょう。

 

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