まだましな方
米国大統領選挙で、どちらかというと民主主義や自由貿易に異を唱えるトランプ大統領が勝利しました。
それだけでなく、上院と下院までも過半数を共和党が占めたのです。
我々凡人が、将来のグローバルな政治や経済を予見することは不可能です。
しかし、罪を犯しても罰せられない、自分の思想に近いような人を最高裁判所の判事にする等、独裁に近い様相を呈しています。
次男坊の会社の社員旅行が、輸入2輪車のタイ工場見学でした。
昨日早朝帰国して、社員の一人が興奮気味に話しました。
タイの街並みの活気に驚き、飲食代金が日本と変わらないことにもびっくりしたそうです。
ラーメンやマグドナルドの料金は日本より高く、タイにおける大手企業の部長の年収平均は3000万円を超えます。
2輪車工場も第6工場を建設中で、あまりのスケールの大きさに愕然としたとのこと。
社員全員が商品に夢が持てて喜んでいたそうです。
光があれば陰があります。
タイ経済は、ほんの10前後の財閥が牛耳っています。
独占的な事業を展開しており、創業家に関する人々が富を蓄積し、人口の1%の人々が国の資産の66.9%を占めているそうです。
独占禁止を訴え、多くの国民の支持を得ていた政党も、今年解体されました。
翻って日本、色んなマスコミが日本経済の駄目さを強調します。
政治力には関係のない、プライベートな男女関係で頭を下げる議員もみっともない。
事程左様に、経済も政治も夢が持てなくなっている気がします。
しかし、戦争もなければ、内戦もないし、分断社会でもなければ、賃金は上昇中で失業率も最低。
努力と工夫で、誰もが公平に富を得ることが可能ですし、自由な意見が言え、監視社会でもありません。
日本はまだましな方だと痛感するとともに、日本だけは民主主義を守るべきだと感じています。