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福岡市に数日前に、二日間連続で大雨と強風が吹き荒れました。
10日ほど前は、宮崎を大雨が襲い、延岡市内はかなり氾濫もしています。
毎年、どこかで線状降水帯がみられ、ゲリラ豪雨の頻度も高くなっています。
これらのことから、自宅購入や新規店舗開業は、リスク管理のためにも低い土地は止めた方が良いと思います。
私が小学生の頃、熊本市内の井芹川が大氾濫し、多くの友人の窮状を目のあたりにしました。
そこで父が口を酸っぱく言っていたのが、自宅は高台に建てろと。
幼い頃のその体験と箴言で、私は現在高台に家を構えていて、大雨で杞憂することはありません。
耐震と耐強風は技術の力で何とか対応が出来ます。
しかし、大雨による川や海の氾濫は如何ともしがたいのです。
住むところの安全が一番ですが、次に大切なことが、私が繰り返し述べている『水』の供給です。
天候不順による渇水もまた、人知ではどうしようもない現象なのです。
ダムの建設をしっかりと行い、水をためるしかありません。
この命に係わる『水』で大きな問題が発生しています。
厚生労働省によると、近年の水道管事故は全国で毎年2万件以上報告されているそうです。
水道管の耐用年数は40年で、全国総延長約74万キロのうち、約2割が耐用年数を超えているとのこと。
自然災害が起こらなくとも、これらの老朽化した水道管は破裂したり漏水したりするそうです。
国土交通省が、頻発する地震に対して浄水場や避難所、大きな病院等の重要性がある上下水道の施設の耐震化率を11月1日(金)に公表しました。
この耐震化率は、全国平均が51%に対して福岡県は57%。
福岡市は、(上水道)水道管路は100%、下水道ポンプ場も100%、下水道管路71%と全国トップクラスでした。
人手不足と資金不足で各自治体は、水道管の更新が出来ない状態だそうです。
長期間にわたりコンパクトシティを標榜し、都市の魅力を増す政策を実施してきた福岡市。
地味だが大きなダムを増設し、水道管も次々に新しいものに更新中です。
就職や住まいを考える時に、これらのことまで考える時代になってきました。