ダントツ一番
長い間デフレに慣れ切った経営者は、このインフレと不動産・人件費高騰、人手不足等に直面して右往左往しているはずです。
環境変化のスピードが速く、打つ手も限られてきます。
このような時に駄目な経営者は、目の前の作業に自らを追い込んで、不安を払拭しようと時間だけかけます。
何度も言っていますが、作業と仕事とは違います。
経営者は仕事をするべきなのです。
どうしてよいか分からない時には、原点に戻ればよいのです。
先ず、「儲けよう」が原点なら経営は長続きしません。
利益が出ないと会社は存続できません。
しかし、これ自体を目的にしたら会社は長続きしないのです。
長続きできるには、マクロでは社会のためになっている、ミクロでは誰かのためになっている必要があります。
原点は『良い会社を目指す』こと、次に『強い会社にすること』最後は『出過ぎた杭になること』。
簡単にいうと、自社の「ブランド」向上が欠かせないということ。
ここまで戻って、自分の今までの行動を反省し、改善し新たなチャレンジを行う事です。
物事を発展的に進めていくためには、それまでのやり方を変えたり、何かしら新しいことを始めなければならないのです。
どうしたら、チャレンジできるのか、また、何をチャレンジすればよいのか。
経営戦略の検討を行う場合は、必ずやることが一つあります。
自社の『強み』を知ることです。
どのような会社にも、気づいていないだけで『強み』は必ずあります。
何でもよいので、長所伸展法でそこを徹底して伸ばし、その過程で生まれてくる他の要素をチャレンジの素にすればよいのです。
チャレンジに失敗はつきものです。絶対に恐れてはいけません。
成功の確率が高くなるのは、そのチャレンジにモメンタム(勢い)がある場合です。
孫氏の兵法にも同様なことが書かれています。
「善く戦うものは、之を勢いに求めて人に責(もとめ)ず」
戦上手の将軍は、勝利を軍全体の勢いに求めて、兵士の個人的な勇気や戦闘技術に頼らない。
『傾斜地に丸い石を置けば勝手に転がる』
多くの失敗経験も大切ですが、それ以上に重要なのが一度の成功体験です。
一度成功すれば、次へのチャレンジに繋がり、もっと大きく成功したいと考えるものです。
従来の概念を超えた異次元の成長をしたい、簡略すれば大いなる野望を持つ、ダントツ一番になると決めることが第一歩です。
その上で、『SKD』、「すぐやる」「必ずやる」「できるまでやる」。