注意が必要
今年の九州経済を総括すると、個人消費は低迷ながら、民間企業の設備投資は旺盛。
九州のGDPの伸びも全国平均を上回っているそうです。
しかし、GDPの6割近くを占める個人消費が上向かない限り、我々のような小売業には忍耐の時期となります。
この個人消費低迷の原因は、住宅取得価格の高騰にあるようです。
確かに、福岡市内の土地価格やマンション価格は異常なほど値上がりしています。
また、天神ビッグバンや博多コネクティッドなどの建設ブームで労務費も高騰。
次々に新たな事務所ビルが出来ていますが、入居率は6割程度にとどまっている点も要注意です。
九州でおなじみのホームセンター「ナフコ」が2025年3月期の予想実績を発表しました。
ホームセンターと言えば、小売りの百貨店みたいなものです。
それが、純利益が45%減の17億円になるとのこと。
かなりの悪化です。
コロナウィルス特需で、2021年3月期の2345億円が売上高のピークで、4期連続で売上高減少が続いているそうです。
まるで我が国産二輪業と同じような経緯です。
様々な原因が考えられますが、一つには猛暑の影響とのこと。
人が外に出て活動しなくなった。
これは物流業界全般にもみられる傾向だそうです。
現在、荷物量が少ない状態が続いているそうです。
原因は、物価上昇に賃上げが追い付かず、節約志向が強まり消費は停滞、結果荷物量が減っていると。
これらの消費減退と中小企業倒産増加がじわりじわりと表に出てきました。
息子達や各店長は、今のうちに稼げるだけ稼いでおくことです。
そして内部留保を厚くしておく。
15年ぶりに政権が不安定化します。
そこにインフレが加わるのです。更に金利が上がります。
厚生労働省が7月5日に公表した「2023年国民生活基礎調査」によると、生活意識が『苦しい』と答えた65歳以上の世帯が59%にも上ったことも忘れてはなりません。
直感で今後1年間は、過去に経験ないほどの注意が必要な気がしてきました。