地味だが
最近、温暖化やマイクロプラスティックの魚への影響等海への懸念が増しています。
この海を守る試みがいろいろ行われていますが、一番重要なことは、「海を守るには山を守る」ということです。
山林が如何に重要かは、我々の生活に直接関係してこないので理解していない人が多い気がします。
森林が多いことで雨は降るし、滋養に富んだ水を海へも供給できます。
国土面積に占める森林面積を「森林率」と言います。
国連食料農業機関(FAO)が公表した日本の森林率は68.5%で、先進国の中でフィンランドに次ぐ2位となっています。
地味な数字ですが、人間が豊かに暮らすには不可欠の要素なのです。
福岡県は、何かと話題になるのは、先進的なことが多いのですが、この地味なこともしっかり行っています。
福岡県だけを見ると、県土面積の45%を森林が占めています。
この生命に関わる重要な山林を守るために、福岡県が行っていること。
それは、県民税に上乗せして個人から年間500円、法人から年間1000円を徴収しているのです。
私もこのことを初めて知りました。
この財源を基に、2018年~2022年までに、約7000ヘクタールの森林を整備したそうです。
とても素晴らしいシステムだと思うし、今後も永続的に続けて欲しいものです。
今回の選挙で各党がばらまきの政策を掲げています。
いくら耳障りの良い政策であっても、常に財源は必要となるのです。
年を重ねた私など、「使える額で暮らす」を基本に生きています。
個人も、市町村も、国も同じことだと感じるシンプルな原則です。
なかなか表に出てこないような政策も、将来に向けてしっかりと行っている福岡県を益々応援したくなりました。