目を背けてはならない
昨日は、毎週のルーティンで、イオンにてラッキョウを5袋と、カットフルーツを購入して、ホームの両親へ届けました。
毎週3千円前後のことでたいそう喜んでくれるので、私もさほど嫌な感覚にはなりません。
たまに病院へ連れて行かなければならない時が、私のスケジュールが変更され後に響くのが難点。
それにしても、毎月両親の通帳残高は気になります。
特に高級なホームに入っている訳ではないのですが、それぞれが個室で毎月合計で40万円ほど掛かります。
二人合計の年金が毎月20万円ほどあるので、不足額は年間で240万円。
今年94歳と92歳の年齢を考えると、何とか彼等の貯金で賄えそうです。
最近総務省が発表した統計によると、高齢者世帯(65歳以上且つ2人以上)の平均貯蓄金額は2400万円。
ところが、最多のゾーンは400万円前後とのこと。
厚生労働省が試算で発表した2000万円不足問題は、私に言わせれば当然であり、それ以上に費用が掛かる場合が多い。
それが、10年近く両親と真ダムの母親をホームに入れ介護を経験したものの感想です。
日本人はとかくお金の問題になると目を背ける傾向があります。
しかし、そんな悠長な考え方では、老後は確実に悲惨な目に遭います。
『もはや、金がなくては満足な介護サービスが受けられない』という現実を直視すべきです。
費用が安い特養は生活保護者や重篤な人で且つ年収が少ない人ほど優先されます。
倍率も高く、ほとんどの人が入れないと覚悟した方が良いと思います。
国に頼ることはほとんどできません。
コンビニ業界の市場規模は10兆円、家電小売業界のそれは9.5兆円に対して、2025年には介護保険の国からの給付金は21兆円になると予想されているからです。
私も両親の面倒を見るようになって初めて、これらの現実を知ることが出来ました。
私のお金を両親のために使用することもないので、まだ愛情をもって接することが出来ます。
そうでなかったらと思うと自分でもぞっとします。
子供には子供の生活があります。自分の介護費用は子供が何とかするだろうなどとの胸算用は親子関係まで破壊します。
暫くインフレが続くことでしょう。
このままいけば、後期高齢者の75歳時点で夫婦二人で生きていくためには、年金の他に最低でも3000万円の金融資産は必要となるというのが私の考えです。
できるだけ早く、40代くらいからNISA等の長期投資を実行すべきです。
投資とは、後でより多くの消費を楽にするために、今の消費を先延ばしする行為であることを忘れてはなりません。