気が抜けない
昨日、弊社グループの8月月次決算確定が出ました。
両社ともに経常利益はプラスでしたし、減価償却もきちんと行っており私が心配するほどはありませんでした。
輸入2輪車部門も自己資本比率が目標の40%を超えました。
しかし、息子達は9月が今までで最も悪いと口を揃えるのです。
2輪業界は一般的に、3、4月と9、10月が売上高も総利益も多いのです。
各店舗でどのような対策を打っているのか、気が抜けない日々が続きそうです。
2社ともに、やっと在庫が適正化してきました。
このお陰で営業キャッシュフローはかなり改善されました。
しかし、工賃の伸びがほとんどありません。これが一番いけない事です。
毎年新車の販売は続いています。そうなるとアフターサービスは漸増して当然なのです。
毎年工賃が増えることにより粗利率が改善するはずです。
この利益の源泉に対する格店舗の店長の考え方がまだまだ甘い気がします。
「お金は工場に落ちている」という再認識が必要です。
我がグループでは今までなかったことの一つに、粗利率が30%を切る店が出てきたがあります。
生産性が落ちているのです。
給料と休日を同時に増やすという事は、大幅な給料アップと同じことです。
生産性が落ちている店にこれを行えば、資金繰りが急激に悪化し始めます。
経験上、業績が悪化し始めると坂道を転げ落ちるような速度となりかねません。
各店長が、自分自身の店と思い込み、その店の従業員を幸せにするという強い意志を持つことです。
色んな雑務で忙しい店長がまずチェックすることは、PLで良いと思います。
売上高と総利益を見ることです。但し、売上高は一人当たりでみること。また総利益は粗利率でみること。
一人当たり(パートは0.5人として計算)の年間売上高が3500万円を超えているか。
粗利率が30%を超えているか。
家賃が高かったり、大きな借り入れが有ったりした場合は、4000万円以上、且つ32%以上を目指す。
これらの達成に自信が出来たなら、次にBSへと進みます。
自己資本比率40%以上、流動比率150%以上を目指します。
これが出来たら当座比率100%以上を目指し、現・預金が長期借入金と短期借入金の合計のどれほどかをみます。
現・預金が借入金合計を超え出したら、実質無借金企業となります。
資金繰りが分からなければ、CFをチェックして(営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー)のフリーキャッシュフローがプラスであれば、仕入れ等も積極的にいけばよいのです。
数字に興味のない店長や経営者は、成長することはできません。